青汁を飲むと体に良いということはすでに周知の事実ですが、その飲むタイミングによって体に与える作用が違うことは意外と知られていないです。
もちろんどのタイミングで飲んでも良いのですが、夜に飲むといくつかのメリットがあります。
青汁が与える作用と睡眠時の体のメカニズムについて詳しくみていきましょう。
青汁の成分表をチェックするとよく分かりますが、原料が野菜中心のため、ほとんど脂質や糖質がありません。
青汁1杯に含まれる脂質は、0.05g程度のものが多いのではないでしょうか。
中には、ヘルスマネージ大麦若葉のように0.1gしか入っていないものもありますからね。
そして糖質も非常に少ないです。
1杯あたり、1gから2g程度のものが多いです。
青汁の成分のほとんどは食物繊維やビタミン、ミネラルですから、脂質や糖質とは無縁の飲み物です。
太ってしまうのは摂取カロリーが多く、消費カロリーが少ないため。
糖質や脂質を含んだものはどうしてもカロリーが多いですから、消費が間に合わず太ってしまいます。
睡眠時は活動時に比べて、代謝能力が低下しますから、それだけカロリーが消費しにくくなります。
つまり、寝る直前に脂質や糖質の多いものを飲んだり食べてしまうと、それだけ体に蓄積されやすいということです。
青汁なら脂質や糖質が蓄積されませんから、太りにくくなるというわけですね。
基本的にどの青汁も脂質や糖質は少ないです。
しかし、中には果糖やショ糖を混ぜているものもあるので、必ずしも低いとは言えません。
そこで、脂質と糖質が少ない青汁をいくつかピックアップしてみました。
【脂質が少ない青汁】
・おいしい青汁(森永製菓)
【糖質が少ない青汁】
・ヘルスマネージ大麦若葉青汁デキストリン(大正製薬)
・大麦若葉おいしい青汁(山本漢方)
森永製菓から販売されている「おいしい青汁」に関しては、脂質は驚異の0g。
またヘルスマネージ大麦若葉と大麦若葉おいしい青汁は糖質が1杯あたり0.2g以下です。
これなら睡眠前に飲んでも太ってしまうことはないでしょう。
上記に紹介した3つの青汁に共通することは、すべて大麦若葉が入っているということ。
「体重が気になる」、「ダイエットしなければいけない」と思っている人は大麦若葉配合の青汁を選んでみてはいかがでしょうか。
青汁には「SOD酵素」と呼ばれるものが多く入っています。
略さず言うと、スーパーオキシドディスムターゼと呼ばれるものなのですが、簡単に言うと「活性酸素を分解してくれる良い酵素」のことです。
活性酸素は野放しにしていると肌荒れの原因となります。
シワやシミなど、肌の劣化を急速にもたらすものなので、これをいかに排除できるかが若い肌を保つポイントになります。
肌の良化に役立つSOD酵素ですが、青汁でよく使われる大麦若葉や明日葉、ケールなどに多く含まれていることがわかっています。
人間は睡眠時は特に、新陳代謝が活性化することが明らかになっています。
ということは夜寝る前にSOD酵素を摂っておけば、肌の新陳代謝をより活性化してくれることにつながります。
人間の肌は、約28日周期で細胞が作られています。
肌の状態が良くない人は、この周期が遅れがち。
SOD酵素を摂って、定期的な新陳代謝が繰り返されれば健やかな肌をキープできるはずです。
上記紹介したSOD酵素がたくさん入っている青汁で有名なものは、下記のような商品です。
・スイーツ青汁(オーガニックレーベル)
・フレッシュフルーツ青汁(ビューティーマニア)
・すっきりフルーツ青汁(ファビウス)
・めっちゃたっぷりフルーツ青汁(シエル)
・めっちゃぜいたくフルーツ青汁(クラヴィス)
SOD酵素は100gあたりにどのぐらい入っている、などと明確な表記がないので判断が難しいですが、フルーツ系の青汁のほうが多いとされています。
またフルーツ以外では穀物発酵エキスを粉末状にした青汁もSOD酵素が高いとされています。
こういった酵素にはアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ラクターゼなどの消化作用を持つので、肌のメンテナンスだけでなく、ダイエットを目的としている摂取するのにも効果が期待できます。
人間の体は加齢と共に成長ホルモンの分泌が減ってしまいますから、どうしても肌のハリやツヤがなくなってきます。
そして、活性酸素が優位の状態になると、どんどんと肌が劣化してきてしまいますので、SOD酵素を定期的に摂取することは肌状態をキープするのに欠かせません。
人間は寝ている時、胃酸分泌量が減少します。
ということは就寝中は起きている時に比べて、食物の消化スピードが遅いということです。
夜寝る前はできるだけ消化の良いものを摂取しておく必要があります。
そういった視点で考えると、青汁は適切な飲み物。
青汁の特徴と言えば、食物繊維が豊富に含まれていることです。
食物繊維自体は炭水化物にも含まれているので摂取自体は難しくありません。
しかし、含有率を考えると野菜を液状にしたものの方が効率的に摂取できます。
例えばご飯を100g食べるのと、野菜を100g液体にして飲むのとでは、どう考えても後者の方が簡単ですからね。
そして野菜の中でも食物繊維が豊富に含まれているのが、大麦若葉やケールや明日葉、モロヘイヤ、キャベツなどです。
ちょっと臭いや味にクセがあってそのまま食べるには辛いものもあるのですが、液体にして風味の良い味つけにしてあれば、全く摂取するのに苦労しません。
食物繊維の中でも不溶性食物繊維は胃や腸の中で水分を吸収して膨らむという特性があります。
食べたものがゴロゴロと腸を移動すると考えれば、腸の動きも活発になることは想像がつくでしょう。
そして最終的に肛門部にたどり着き、便通を促すというわけです。
また、水溶性食物繊維も粘性があるので、体の中に溜まりやすい残留物を外へと連れて行ってくれる役割があります。
水溶性食物繊維は大腸内で発酵作用を発揮します。
その結果、ビフィズス菌などの善玉菌が増えて、腸内環境が良くなるという良い循環が生まれます。
このように食物繊維を摂ることで、腸内環境改善に役立ちます。
大麦若葉、明日葉、ケールに加えてこんにゃくや里芋、果物などが入っている青汁があれば、それらを選択すると良いでしょう。
また、食品素材として使用される難消化デキストリン、ポリデキストロース、大麦βグルカンなどもあると食物繊維がさらにプラスされます。
上記が入った有名な青汁は下記のようなものがあります。
・ヘルスマネージ大麦若葉青汁デキストリン(大正製薬)
・飲みごたえ野菜青汁(エバーライフ)
・おいしい青汁(森永製菓)
・青汁三昧(ダイレクトテレショップ)
・乳酸菌が入った青汁(世田谷自然食品)
・本搾り青汁プレミアム(ファンケル)
素材だけでも十分食物繊維が豊富なのは、飲みごたえ野菜青汁。
従来の青汁同様、大麦若葉やケールに加えてゴボウや大根、キャベツ、サツマイモ、サトイモ、山芋紫芋といった食物繊維が豊富な素材も入っています。
青汁のすべての商品で食物繊維が表示されているわけではありませんが、素材から考えると1、2を争うぐらい多くの食物繊維が含有している青汁と推測されます。
また、商品名に「難消化デキストリン」と記載があるヘルスマネージ大麦若葉難消化デキストリンも食物繊維にこだわった青汁と言えます。
難消化デキストリンは成分表をチェックすると、配合されている青汁には記載されていますのでぜひご覧ください。
睡眠中は成長ホルモンが活発に分泌されます。
皮膚の形成や筋肉の形成、また軟骨細胞の分裂、増殖が行われるのも睡眠時です。
すなわち、骨の伸長にも関係している時間帯です。
この成長ホルモンの活発が分泌になる直前に青汁を摂取しておけば、その効果をより発揮してくれるでしょう。
なぜなら、成長ホルモン自体はアミノ酸から作られているからです。
青汁にもアミノ酸が多く含有されています。
成長ホルモンとなる原料を体内に投入すれば、体の成長につながるのはすぐに理解できますね。
ちなみに、アミノ酸の摂取ということを考えると、プロテインの想い浮かべる方もいるかもしれません。
ただプロテイン入りより青汁のほうがアミノ酸だけでなく、ビタミンやミネラルなど全体的な栄養素のバランスが良いので、子供の成長を考えたときには安心して飲ませることができます。
アミノ酸を含有した青汁というと、下記のようなものがあります。
・DHC乳酸菌と酵素がとれる よくばり青汁(DHC)
・緑効青汁(アサヒ緑健)
・フルーツ酵素青汁(アサヒ)
いくつかアミノ酸を配合した青汁も販売されています。
また、きな粉にも微量ながらアミノ酸が入っているので、そう考えるとアミノ酸が入った青汁は意外と多いです。
鶏、卵、マグロなどより簡単にアミノ酸を摂取できるのはありがたいですね。
もし、アミノ酸が足りないと思えば、青汁の粉末に牛乳を混ぜて飲んでも良いでしょう。
大人だけでなく、子供にも良い作用が期待できるアミノ酸入りの青汁を選んでみてはいかがでしょう。
以上、青汁の作用、および夜に飲むメリットについて紹介しました。
人間の体は寝ている時にどんな機能が働いているのかを理解すると、青汁を飲むメリットも理解できるはずです。
寝ている時はどうしても消化能力など劣る部分もありますので、そういったことを理解しながら食生活を考えると体質改善、健康維持につながるはずです。
その一端として、青汁を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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