青汁を飲むと下痢になりやすいのでは、と心配な方もいるでしょう。
確かに青汁には食物繊維が豊富に含まれているので、腸の蠕動活動が活発になって、下痢になってしまう可能性もゼロではありません。
ここでは下痢のメカニズムを理解し、青汁をどのように飲めば問題ないのか詳しく解説していきます!
下痢のきっかけが青汁ではないのなら、飲んでも問題ないでしょう。
下痢の場合、便の水分量が増えている状況ですから、「さらに体内の水分を増やすのは悪影響では?」と考える人もいます。
しかし体全体のバランスで考えると、便の水分量が増えるということは、それだけ外に水分を出してしまっている状態。
下痢の場合は主にナトリウムとカリウムが失われていますから、これらの成分を青汁で補給するのは悪くありません。
また下痢の時は、腸内に毒素や細菌が漂っている可能性があります。
蠕動運動を促すことでそういったものを排除させる必要がありますから、むしろ青汁を飲むことでお腹の調子が良くなる可能性があります。
それに水分を補給すれば、脱水症状などのリスクも回避でき、健康な状態を保つことができます。
必ずしも「下痢=水分を摂ってはいけない」というわけではないです。
下痢は糖分の消化吸収の働きが機能していない時に起きやすいです。
ということは、甘いものはできるだけ控えたほうが良い状況。
最近の青汁は飲みやすさを考慮して糖分が多いものもあります。
例えば、フルーツ系の青汁。
こういったフルーツ系の青汁は糖分が多いため、下痢の症状をさらに悪化させてしまう恐れがあります。
少しお腹がゆるいなと思ったら甘い青汁は控えましょう。
なお、糖分は甘味料などに含まれる糖だけではなく、乳糖も該当します。
糖質に十分配慮した食生活を心がけましょう。
また青汁をバナナや蜂蜜などと混ぜて飲んでいる人もいるかと思いますが、下痢の時はそのような飲み方は控えましょう。
野菜中心の青汁のほうが下痢を引き起こす要素が少ないです。
下痢になった原因が青汁の可能性が高い場合は、直ちに飲用を中断しましょう。
ひょっとしたら青汁の影響で腸の蠕動活動が活発になりすぎてしまっているのかもしれません。
腸がポンプのように活発に動いて、食べ物が消化しきる前に排出されている状況です。
よくドカ食いや早食いをした時に生まれる現象です。
食べ物に水分が十分吸収されず消化不良となり、過敏性腸症候群などを発症している可能性もあります。
他には青汁の成分自体が原因で下痢になっっている可能性があります。
大塚製薬の発表によると、青汁に含まれている難消化性デキストリンには便量、および排便回数が増加したという報告もあります。
もし青汁飲用後、お腹がゆるくなるようなら控えましょう。
下痢の時に青汁を摂取して、「お腹がさらに下るのでは」と心配ならヨーグルトと一緒に摂取しましょう。
乳酸菌を腸内に送り込めばビフィズス菌が増え、善玉菌優位の状態になります。
そうなれば消化不良の原因となっていた悪玉菌が減少し、お腹の状態が整ってきます。
青汁の粉末をヨーグルトにかけて食べたりなど、ひと工夫することで一緒に摂取できます。
ヨーグルトに甘い砂糖などをかけて食べるより、青汁と食べた方が糖分を抑えられるので、お腹にとって好都合です。
ただしヨーグルトも牛乳と同様に乳糖が含まれていますので、人によっては症状が改善されないケースもあります。
下痢が続くということは、便の水分量が増えているわけですから、便に水分が含まれないような「かさ増し効果のある食べ物」が良いわけです。
そこで意識したいのが、不溶性食物繊維が多く含まれている食べ物。
水に溶けない性質があるので、消化したものがそのまま外に排出されるようなイメージです。
具体的には下記のような食材が不溶性食物繊維が豊富です。
上記のような食材を取り入れた食事がおすすめです。
明日葉に関しては青汁に入っていることもあるので、ぜひ優先的に選んでみてください。
以上、下痢と青汁の関係性について紹介しました。
状況によっては青汁を飲むのをやめた方が良いケースもありますが、必ずしも悪いというわけではないので自分の体調を見ながら判断していきましょう。
青汁は野菜を液体にして補給しているようなものですから、下痢を促すわけではありません。
まずは腸内環境を整えること。
そのためには善玉菌を増やして、腸内細菌が増えないようにすることが大切です。
/公開日:2017年12月27日