青汁にデトックス作用があるので、毎日飲み続けているという方も多いかもしれません。
体に溜まった老廃物や有害物質を体外に排出することで、健康的な体作りが行えます。
そのデトックス作用をもたらす成分が青汁には色々と含まれています。
成分それぞれの作用、そして具体的にどんなことが防げるのか詳しく解説していきます!
青汁にデトックス作用があるということを、青汁を作っている会社が発表しても、ちょっと疑わしい気持ちもありますよね。
「ただの宣伝では・・・?」と解釈してしまいますね。
しかし、青汁業界だけでなく、違った業界からも青汁のデトックス効果について絶賛されているんです。
下記はリーブ21が2017年に発表したもの。
リーブ21では、発毛と食生活の関連性について検証しています。
その調査の中で「5種類の有害ミネラルが減少している人ほど、毛髪の改善が見られる」という結果を発表しています。
その研究発表データの中で、青汁を日常的に摂取している人が78%もいることがわかりました。
つまり青汁を飲んでいれば、それだけ有害ミネラルが減少しやすいという事です。
青汁を飲むことによる、デトックスの有効性を示唆した発表が他業界からされているのは意外ですね。
違った業界から青汁が絶賛している研究発表データがあると、なんだか信頼感が湧いてくるのではないでしょうか。
皆さんは「糖化」という言葉をご存知でしょうか?
これは、体に溜まった活性酸素が酸化したことによる症状です。
正確に言うと、たんぱく質と脂質が糖と結びついた症状のことを指すのですが、体への作用を伝える時には、ちょっと悪い意味で伝えられることが多いですね。
糖化が起こっている状態は下記のようなケースを指します。
こういった症状を生み出してしまうのは、老廃物が溜まっているから。
老廃物を除去するには、食物繊維やビタミン、ミネラルといったものが必要になってきます。
普段の食生活で意識していないと、必要な摂取量に満たされず糖化が起こってしまいます。
青汁は上記紹介した3つの成分(食物繊維、ビタミン、ミネラル)が豊富に含まれているので、老廃物を除去し、デトックス効果があるとされています。
また糖化が起こりやすいのは、必要な栄養素が不足していることだけが原因ではなく、血糖値の上昇が激しい人ほど起こりやすいとされています。
糖質や脂質の多いものばかり食べたり、早食いの人、大食いの人ほど起こりやすいです。
血糖値の急激な上昇を抑えるには、まずは食物繊維が豊富に含まれた野菜や青汁から先に食べるということを意識することが大切です。
食物繊維がデトックス作用をもたらすのは胃や腸です。
腸内環境を整えるのに、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は欠かせません。
青汁には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が豊富に入っているものが多いです。
水溶性食物繊維は胃の中で水に溶けてゲル状になります。
その結果、水が増えた川のように腸内の流れがよくなります。
不溶性食物繊維は水には溶けませんが、その分便が水分を吸収するので便自体が大きくなります。
便が大きいと有害物質を一緒に吸着しやすくなり、体外へ毒素を排出してくれます。
その結果、不溶性食物繊維を多く摂っている人ほど、大腸ガンになりにくいという声もあります。
便が長時間とどまってしまうと、癌の促進物質が溜まるなど体に良くないことが起こってしまいますので、便通を良くしておくことは、ガンの抑制にも関連性があるといえます。
実際、食物繊維を大量に摂っていると大腸がんのリスクが低減された、という研究結果が海外のバーキット博士によって発表されています。(参考著書:食物繊維とがんの関係性より)
青汁だけで体に溜まった有害物質を取り除くことができるというわけではありませんが、普段の食生活から野菜を中心に摂って、さらに健康補助食品として青汁で食物繊維を摂れば、ガンになりにくい身体作りが行えるでしょう。
ミネラルは無機質な栄養素のことです。
ミネラルは骨や歯などの骨格を形成するのに欠かせませんし、血液や体液を作り出す、人間にとって欠かせない材料となるものです。
細かく分類すると、ミネラルは15種類に分かれます。
有名なところではマグネシウムやナトリウム、カルシウムなど。
これらは「必須ミネラル」とも呼ばれます。
そしてそれ以外に銅、鉄、クロム、亜鉛などは「微量必須ミネラル」と呼ばれ、こちらもミネラルの一種になります。
こういったミネラルが青汁にも多く含まれています。
ミネラルが不足すると、どうなるか。
分かりやすいものでは貧血です。
よく女性が鉄欠乏症貧血を起こすことがあります。
血液に十分な赤血球があれば、各器官に酸素を供給する働きが生まれます。
しかし、ミネラル(鉄)が不足すると、ヘモグロビンが減少し、酸素を供給する力が弱くなってしまいます。
それによって頭に血が回らなくなるなどの症状が起こり貧血となります。
それ以外にもミネラル不足は骨粗鬆症などの骨密度低下にも影響してきます。
よく高齢になればなるほど、こういった症状を起こしやすくなりますね。
これは別にカルシウムの摂取量が減ったから起こっているのではなく、年齢とともにカルシウムの吸収力が弱まっているためです。
加齢とともに生じる生理的な変化もありますし、体力の低下によるところも大きいです。
特に女性は閉経後の女性ホルモン低下に伴って、骨粗鬆症になる割合が高くなるとされています。
ホルモンバランスを維持し、活性酵素を除去するような働きを促す意味で、ミネラルを十分に補給することは欠かせません。
カリウムも正確に言えば、ミネラルの一種なのですが、違った働きがあるので分けてご紹介しましょう。
カリウムは体の中で、下記のような場面で関連してくる成分です。
・腎機能
・消化機能
・排泄機能
カリウムが不足すると腎機能も低下してしまい、体内に存在するナトリウムの量を調整することはできません。
その結果、血液中からカリウムが細胞内に取り込まれてしまうので、体内のカリウム濃度バランスが悪くなります。
よく、「低カリウム血症」などと呼ばれることがありますが、その症状が発症してしまうと筋肉の収縮や筋肉痛、便秘、嘔吐、けいれん、不整脈などが起こることがあります。
特に夏場は汗をかきやすいので、その汗からカリウムが大量に流れ出ます。
血液中のカリウム濃度が低下してしまうと、腎機能が低下して排泄障害も起こってしまうので注意が必要です。
なお、カリウムの正常値は3.5から5.0mEq/Lが良いとされています。
健康診断などで、この数値からずれてしまう場合は、海藻類を中心としたカリウムが豊富な食材を多く摂取したり、青汁を飲用するなどして補うことが必要です。
補う目安ですが、1日あたり男性が2500mg、女性が2000mgとされています。
カリウムだけを計算して摂取するのはちょっと難しいですが、普段の食事+青汁ぐらいの感覚がちょうど良いかもしれませんね。
カリウムは普段の食生活で、だいたい200mg程度不足しているといわれています。
ビタミンもデトックス作用を促すのに欠かせない成分です。
成分を細かく見ていくと、ビタミンCはコラーゲンの形成に役立つもの。
不足してしまうと、抗酸化作用が弱くなってしまい、メラニン色素を生成する力が強くなってしまいます。
その結果、シワやシミをもたらす原因となります。
ビタミンB1は、糖質の分解に役立つものです。
不足してしまうと、末梢神経障害や中枢神経障害など神経系の病気が発症しやすくなります。
こういった症状が起こると、運動神経障害や腱反射減弱、四肢脱力などが見られます。
初期症状として8割から9割ほど現れますと言われています。
ビタミンB6は、タンパク質の代謝や脂質の代謝に役立つものです。
また抗体を作ったり、赤血球やアミノ酸を作る働きも担っています。
神経伝達物質の合成にも関わっているので、ビタミンB1と役割的には似ているかもしれません。
ビタミンB6は生鮮食品に多く含まれているので、魚が苦手な人にはちょっと摂取しにくい成分です。
ただバナナに多く含有しているので、朝食にバナナを食べたり、青汁とバナナを混ぜてミキサーにかけて飲むのもおすすめです。
それ以外ではビタミンの一種として挙げられるAリポ酸やLカルニチンも必要な成分です。
これらが無いと抗酸化作用が弱くなり、細胞が酸化してしまいます。
それにより体脂肪の増加やコレステロールの増加が考えられます。
また、ビタミンCの働きを助ける作用もあるので、一緒に摂取しておきたい成分です。
以上、青汁によるデトックス作用について紹介しました。
振り返ってみると、青汁はデトックス作用が期待される成分の集まりとなった飲み物ですね。
毎日摂取することで身体への良い作用も期待できるでしょう。
ただ、「青汁以外の普段の食生活にも気を使ってこそ意味があるもの」、ということも忘れてはいけません。
「青汁を飲んだら=デトックス作用抜群!」という解釈だと、いつまで経っても体の老廃物を体外に排出することはできないでしょう。
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