ここでは青汁に含まれる鉄分について詳しく見ていきます。
青汁を飲む目的が、「鉄分が多いから」という理由の人もいるかもしれませんね。
鉄分は食事の中で、ちょっとクセのあるもの(レバーやパセリなど)のものが多いので、意外と摂取が難しい成分です。
そして、どの青汁に特にたくさんの鉄分が含まれているのかも検証してみました。
鉄分が与える身体への作用などと併せて紹介していきます!
鉄分が豊富な青汁はズバリ、「大麦若葉が入っている青汁」です。
青汁の主原料にはケールや明日葉、桑の葉なども使用されていますが、できれば大麦若葉が入ったものを選びましょう。
これらの中で、一番鉄分が多いと言われています。
そして次に意識したいのが、パセリ。
パセリも鉄分が多いことで知られています。
ただ、大麦若葉とパセリの2つが入っている有名な青汁というのはなかなかないです。(一応あるにはあるのですが、INPEXの「スッキリおいしい青汁」という商品で、正直そこまで知名度はないです。Amazon等のレビューも1件もない状態・・・。)
恐らく、どの食品会社も似たような成分同士を含めて作るより、「バランスよくいろいろな栄養素を入れたい」と考えながら作っているのでしょう。
大麦若葉以外にどんな野菜を使っているかによって、鉄分の含有量も変わってきますから、総合的な判断が求められます。
日本で販売されている青汁で鉄分含有量が多いのは、「サンスターの粉末青汁」。
パセリは入っていませんが、ブロッコリーやモロヘイヤなど比較的鉄分の量が多い野菜も入っています。
100gあたりの比較では、他の青汁よりも鉄分が多くなっています。(0.77mg配合)
ちなみにサンスターの粉末青汁の亜鉛は、ドライプルーン9.5個分だそうです。
(ドライプルーンが比較対象というのが若干微妙ですが笑)
鉄分を欲している人は検討する価値がある青汁かと思います。
鉄分を重視している人の中には、「貧血になることが多いから」、という方もいるかもしれません。
貧血になりがちな人は、血液の中にある赤血球の働きが弱いと考えられます。
もっと詳しく言うと、赤血球にはヘモグロビンという物質があり、それが体の細胞に酸素を送る仕組みになっています。
ということは、ヘモグロビンを生成する能力がアップすれば、それだけ酸素を送り込むことができるので、いわゆる酸欠状態(貧血になりやすい)を防ぐことができます。
まとめると下記のような流れになります。
そして、どちらかというと男性より女性のほうが貧血になる人が多いですよね。
それはもともと存在している鉄分の量が男性と女性で違うからです。
成人男性で3gから5g、成人女性で2gから2.5gの鉄分を保有しているといわれています。
女性の場合は月経による出血もありますから、男性より鉄分が不足しがち。
男性と同じような食生活では不十分とも言えます。
普通に暮らしていても尿や便、汗などによって微量の鉄分は排出されます。
ただ、これだけでは特に身体に悪影響をもたらすことはないです。
鉄分が不足しがちな方は下記に該当する方です。
生理は上記述べたように出血により鉄分が排出されてしまいます。
妊娠中は赤ちゃんにも栄養素(鉄分を含む)が行き渡るので、その分自分自身の鉄分が不足しがちになります。
授乳中も母乳に鉄分が含まれていて排出されるので、普段より不足しがちになります。
ダイエット中は普段以上に食事の量を減らしてしまう傾向があるため、1日に必要な鉄分が不足しがちです。
いつもとは違った状況(妊娠など)の場合、いつも以上に鉄分を摂る必要があります。
鉄分を摂る際はビタミンCとタンパク質補給を怠らないようにしましょう。
鉄分を吸収するときにビタミンCとタンパク質が吸収促進効果を与えてくれます。
例えば、ビタミンCを摂ると胃酸の分泌がよくなるので、その分、鉄分の吸収力もアップするといわれています。
亜鉛を多く含んだ食材にプラスして、梅干やレモンを摂取すること、あるいは酢の物などで胃酸の分泌を良くするのもお勧めです。
いろいろ組み合わせを考えるのも大変ですので、そんな時に青汁もお勧めです。
青汁にもビタミンCが多く含まれています。
ただ、タンパク質は青汁にそれほど含まれていないので、普段の食事で意識的に摂取するようにしましょう。
以上、青汁に含まれる鉄分について紹介しました。
女性で貧血になる人は、「4人に1人」と言われています。
誰にでも貧血になる可能性がありますから、普段から鉄分を意識的に摂る食生活を身につけたいですね。
/公開日:2018年1月27日