ここでは青汁と高血圧の関連性について紹介していきます。
ただ、「青汁が高血圧の人に良い」というだけでは説得力がないでしょう。
そこで「高血圧はどのようにして起こってしまうのか」、「高血圧はどうすれば防げるのか」というメカニズムを、まず紹介していきます。
高血圧はなかなか自覚症状で分かりにくい事なので、普段の生活習慣などが影響し、いつの間にか重篤な症状になってしまうこともあり得る怖い状況です。
高血圧について深い知識を勉強していきましょう!
高血圧という言葉自体はよく耳にするものですね。
でも具体的に、血管がどんな状況になっているのか漠然としかわからない方も多いでしょう。
高血圧は血液が血管を圧迫する力のことです。
血液が多くなっていたり、血液がドロドロになって血管内の血液濃度が増えている状態を指します。
例えるなら、ホースからちょうど良い水が出ている時が正常な血圧値。
ホースから水が勢いよく噴き出ているような状況が高血圧です。
またホース内で何か詰まったり、ホースが折れ曲がって水が圧迫されているときも、高血圧となります。
これが血管内でも同様のことが起こる可能性があるわけです。
分かりやすく再度ホースで例えて、高血圧を話してみましょう。
ホースも10年、20年と使っていくと、どうしても劣化してしまいますよね。
場合によってはホースに穴が開いたり、伸縮性が減ってきて硬くなったりすることがあります。
それと同様に人間の血管も長年使っていると、だんだんと劣化してしまうんです。
ですから高血圧になってしまう人は高齢者が多いんですね。
ただ、若い人でも高血圧になってしまうことはありえます。
それはホース(毛管)の扱いが悪い人。
血管を傷めてしまうような生活習慣、食生活を送っていると30代や40代でも高血圧と判定されることもあります。
血管を傷めてしまうのは下記のようなことです。
・塩分の多い食事
・カロリーの多い食事
・脂質の多い食事
・糖分の多い食事
・飲酒
・喫煙
・気温(特に寒い時期)
・ストレス
・他の病気との関係
必ずしも食事だけでなく、生活習慣なども関係してくることが分かります。
ただ、いずれにしても共通することは血液量の調整に関与してくるマグネシウムやカルシウム、カリウムが失われること。
お酒は少しでしたら、むしろ血管拡張作用があるので体に良いとされています。
しかし、常用的にたくさんのアルコールを摂取してしまうと、マグネシウム不足に陥るので高血圧へとつながっていきます。
生活習慣以外に、外的要因を受けることがあります。
人間の体は免疫作用があり、例えば外の気温が寒い時はその外気に触れないようにと筋肉や血管が収縮します。
ストレスがかかったときは交感神経と副交感神経のバランスが悪くなり、常に血管が収縮状態となります。
それで血液が血管を圧迫し、高血圧を招きます。
高血圧の人は下記のような症状が出やすいとされています。
ただ、こういったことは必ずしも高血圧の人だけが起こることではないので、自覚症状があった時にすぐに「高血圧が原因では?」と思う人は少ないです。
その結果、こういった症状の原因がよく分からず、その状態を放置し、重大な病気へと進行してしまうことも少なくありません。
上記はいわば初期症状。
これが深刻化していくと、下記のような病気が発症することもあります。
こういった状況までいってしまうと、死に至るケースもあるので事態が深刻化してしまいます。
高血圧は食事や生活習慣に気を付けていても、他の病気がきっかけで高血圧になってしまうことがあります。
具体的には下記のような病気の方は要注意です。
・自律神経失調症
・睡眠時無呼吸症候群
・うつ病
・腎臓病(慢性腎不全、腎硬化症、腎梗塞など)
・糖尿病
神経系の病気は血液量の増減や体の心肺機能にも関係してくるものなので、それが高血圧とつながってしまうことがあります。
腎臓は、ろ過の働きをする臓器です。
腎臓の機能が低下してしまうと血液をろ過したり、老廃物を正常に排出することはできなくなってしまいます。
その結果、正常な造血作用が行われなくなってしまいます。
腎臓はナトリウム、カリウム、リンなどの電解質を調整するのに重要な役割を担っているので、血液濃度にも関係し、それが高血圧を引き起こしてしまう原因になります。
高血圧の割合は、年齢を追うごとに増加します。
国立循環器病研究センター循環器病情報サービスによると、40代以降になると血圧が高くなりやすいということがわかっています。
高血圧者の割合
30代男性:20%
30代女性:7%
40代男性:43%
40代女性:21%
50代男性:50%
50代女性:43%
60代男性:68%
60代女性:60%
70代男性:70%
70代女性:65%
このように高血圧者の割合な年齢を追うごとに増えていきます。
相対的に脳卒中や心筋梗塞の割合も増え、リスクも高まっていきます。
血圧を下げるための薬として降圧剤がありますが、70歳以上の男性になると8割以上の方が使用しているそうです。
女性でも7割ほどの使用率となっています。
若いうちは女性の高血圧はほとんどありませんが、更年期を迎えたあたりぐらいから血圧が上がりやすい体質へと変化していきます。
こういった状況を考えると、年齢を重ねるごとに高血圧にならない為の生活習慣や食生活が大事になってきます。
全国各地の医師が集まって、高血圧の治療ガイドラインをまとめたものがあります。
その記載の中で、生活習慣を中心に改めるべきポイントが6つありますので、紹介しましょう。
生活習慣を改めるポイント
減塩は1日当たりに換算し、6g未満が良いとされています。
野菜や果物にはビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、血液をサラサラにする成分が多く含まれています。
しかも脂質が少ないので理想的な食材です。
減量を推奨されるのは、体内に溜まったコレステロールや脂質の割合を抑えるため。
普段の食事からコレステロールや飽和脂肪酸を抑えることで、減量へとつながっていきます。
単純に体重を落とせばよいという事ではなく、BMIが25未満になるような減量が必要です。
他にも有酸素運動を中心に定期的な運動を行うことで高血圧予防につながります。
できれば毎日30分以上が理想です。
その他禁酒や禁煙も専門家が推奨しています。
高血圧の人が定期的に摂取しておきたいものは下記のような栄養素です。
こういった栄養素を摂取すれば自律神経の調整に役立ったり、体内の老廃物を排除してくれたりといった役割が期待できます。
上記栄養素がたくさん摂れる食材は果物、野菜、魚です。
普段の食事で必ず取り入れていきましょう。
タウリン、EPA/DHAは魚介類に多く含まれていますから、肉中心の生活になっている人は意識的に摂取しましょう。
そしてビタミンやミネラル、食物繊維は野菜や果物に多く含まれています。
特に緑黄色野菜を中心としたものがお勧めです。
必要な栄養素が摂れるという利点もありますが、塩分を抑えられるというメリットもあります。
ただ野菜を食べる時にマヨネーズを多く使ってしまったり、調味料に頼った味付けになるとあまり意味がないので注意しましょう。
野菜や果物を毎日摂取しても良いのですが、たくさんの量を食べるのは難しいですし、果物はちょっと高くて経済的負担も大きいですね。
そこで、ビタミンやミネラル、食物繊維の確保を考えたいなら青汁はいかがでしょう。
非常に栄養価が高く、しかも摂取も簡単にできます。
普通の野菜ジュースよりも栄養価を重視した食材を採用しています(大麦若葉、明日葉、桑の葉、ケールなど)。
これらの食材はビタミン、葉酸、βカロチン、カルシウム、ミネラル、食物繊維などが多く、高血圧の人に理想的な成分が多く配合されています。
野菜ジュースよりも糖質が少なく、カロリーを抑えることもできていますので、糖尿病の方など、コレステロールを気にしている方にお勧めです。
また青汁1杯あたりに含まれる脂質の量は1gにも達していません。
中には、0gと記録されている青汁もあるぐらいです(森永製菓のおいしい青汁)。
日本人は普通に食事を摂っているだけだと、1日の野菜目安量(350g)に達していない人ばかりです。
だいたい50gから100g程度不足しているといわれます。
青汁は1杯200mlとして、大体50gから100g程度の野菜量とされています。
ですから、毎日青汁を1杯か2杯飲むようにすれば目安量に達するはずです。
なかなか普段の食事で、食べる量を増やす(野菜を増やす)というのは難しいですから、それを飲み物として置き換えられれば、かなり楽になりますね。
以上、青汁と高血圧の関連性について紹介しました。
年齢が上がれば上がるほど高血圧になりやすいですから、それを阻止する意味でも健康体の時から、青汁を飲んで高血圧を抑制するのが望ましいです。
「青汁を飲んで血液をサラサラにする」→「高血圧になりにくい」という良い循環が生まれます。
特定の病気とは違い、ほぼ誰でも高血圧の症状はやってきます。
普段から血液状態を良くして、高血圧にならないような生活を送りましょう。
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