野菜を摂るのが不足している現代人に、青汁はとても効率的な摂取方法です。
どの世代でも野菜が不足気味と言われていますから、今まで以上に野菜を摂る意識が必要になります。
そんなとき、青汁でどれぐらい補えるのか紹介していきましょう!
厚生労働省が発表している国民健康栄養調査によると、1日の野菜摂取量は成人男性が約290g、女性が約270gとなっています。
1日に必要とされる量が350gですから、男女ともに足りていない状況。
野菜が好きな人が多いと言われる女性の方が少ないというのも驚きですね。
足りないと言われる60g~80gの野菜をどのように補給するか、これが日本人の課題です。
ちなみにこの不足している量、具体的な料理の量で言うと、ほうれん草のおひたし小鉢1皿分程度です。(若い世代は2皿分不足)
これぐらいならなんとかなりそうな気もしますが、実際は足りていないのが現状です。
ちなみに、1日の野菜の量をお皿で表すと、5皿から6皿程度必要になります。
青汁は粉末状のものを水で溶かして飲むというケースが多いです。
1杯分となる粉末量は3gから5g程度。
だからといって野菜も3gから5gしか入っていないというわけではありません。
粉末状にする段階でたくさんの野菜を搾汁していますから、実際の野菜の量は50gから80g程度に相当するといわれています。
そうなると、ちょうど1日の不足分の野菜を補給できる計算になります。
ちなみに青汁によって野菜の含有量はかなり違うので注意しましょう。
例えば、キューサイのはちみつ青汁だと野菜70g程度に相当するので十分に補える量になります。
青汁を飲もうと考えている人の中には、「これで野菜が補給できるから、普段の食生活では野菜は別に摂らなくても良いだろう」と考えてしまう人がいます。
しかし、そういった考えでは結局野菜の摂取量が不足してしまう状況に変わりはありません。
普段から野菜をたくさん食べる人であればそういった考えでも良いですが、青汁が1日の野菜の半分ぐらいを占めるというほど栄養価が高いわけではありません。
青汁はケールや明日葉など限られた野菜のみ配合されています。
そこまでたくさんの野菜が入っているわけではないので、誤って解釈しないようにしましょう。
「だったら青汁だけで1日2杯、3杯ぐらい飲もう」と考える人も時折いますが、お腹がゆるくなる危険性があるので辞めたほうがよいです。
1日350gの野菜を摂ると良いと言われていますが、実際にそれだけの野菜を毎日摂れば、体にどのような影響があるのか考えてみましょう。
まず最初に挙げられるのは、ビタミンを豊富に摂取することで抗酸化作用がアップすること。
例えば、ビタミンCを摂取すればとコラーゲンの生成やアレルギーの免疫作用に役立ちますから、肌の状態が良くなったり、風邪をひきにくくなったりといった作用が期待できます。
活性酸素が減る影響で体を蝕む悪性酵素の量が減りますので、いつまでも若々しい状態をキープできる可能性が高まります。
次に挙げられるのが生活習慣病になりにくいということ。
野菜が少なく、運動不足の状態だと高血圧や糖尿病などのリスクが高まります。
これらは血中コレステロールや脂肪が増えてしまうことが一因とされています。
それを阻止するには、ビタミンの他にミネラルも必要。
ミネラルというのは具体的にカルシウムやマグネシウム、鉄分などです。
こういった成分も野菜には多く含まれているので、毎日の食生活で欠かせません。
このように病気や体の老化を防ぐ意味合いがありますので、野菜を毎日欠かさず摂取することは長い間、健康を維持する貯金のようなものです。
高齢になるにつれ、体の変化が生まれてきますから、若いうちから対策(野菜の1日の摂取量を増やすこと)が必要です。
厚生労働省が目安としている野菜の摂取量はgで表記されています。
いうなれば非常にアバウトな表現。
仮に同じ野菜を350g食べるのでは栄養のバランスが偏ります。
できれば350gの中で色々な野菜を意識して摂取するようにしましょう。
例えば、マグネシウムの補給なら枝豆やオクラ、カルシウムの補給なら春菊、カリウムの補給ならニラ、といった具合にそれぞれメリットとなる成分が存在します。
そういったものまで理解して野菜を摂ることができれば、栄養管理士並みの食生活を送ることができるはずです。
以上、野菜不足解消に青汁が良い訳を紹介しました。
青汁に過度な期待をしていた方は若干がっかりしたかもしれません。
しかし、野菜だけで1日の目安量を足すのはかなり大変なことです。
それをドリンク状の青汁であっさりと補給できるなら、これほど効率的な方法はないでしょう。
/公開日:2018年1月16日