日本で販売されている青汁に、カフェインが入っているのか徹底検証していきます。
そしてカフェインにはどんな作用があり、人体にどのような影響があるのか、仮にカフェイン入りの青汁を妊婦が摂取した場合、生まれてくる子供に影響があるのかなどを紹介していきます。
まずは日本で販売されている青汁にカフェインが入っているのか調べてみました。
メジャーどころから、中堅どころまで徹底調査しました!
これらの成分表をチェックすると、「カフェイン」という表記はありませんでした。
しかしカフェインというのは緑茶や抹茶などにも含まれている成分。
青汁は味付けや飲みやすさの観点から緑茶や抹茶が入っているものが多いです。
そう考えると微量ながらもカフェインが入っている可能性が高いです。
ということは、全くカフェインが入っていない青汁の方がむしろ少ないということになります。
カフェインは体に下記のような作用を与えます。
特にカフェインは受験生などがコーヒーを飲んで、脳を覚醒させて眠くならないようにするといったイメージが強いかもしれません。
実際そのような作用もあるため、医薬品の漢方薬や鎮痛薬にカフェインが入っているものも存在します。
カフェインは薬との併用で血中濃度が高まってしまう可能性もあります。
全ての薬ではなく、代謝酵素CYP1A2の代謝阻害作用があるもののみのため限定的ですが、薬を飲む際は注意しなければいけません。
尚、タバコを吸っている人はタバコに含まれるニコチンがCYP1A2の代謝誘導作用を引き起こすため、カフェインを飲んでも体に与える作用が弱まるといわれています。
そしてカフェインを常に摂取すると、血圧が4から13mmHgほど上昇するという報告もあるので、高血圧の方にはおすすめできない成分です。
「妊産婦を取り巻く諸要因と母子の健康に関する研究」という報告の中で、カフェイン入りの妊婦が摂取した場合の影響について記載されています。
この中でFDA(米食品医薬局)が、動物実験を行った結果、妊娠中の人体にカフェインは与えない方が良いという研究報告を発表しています。
「カフェインを毎日151mg以上摂取してしまうと、自然流産のリスクが1.73倍にアップしてしまう」という報告をしています。
また、具体的な数値は記載されていませんが、妊娠中のカフェイン摂取で胎児死亡との密接な相関がみられたという報告も。
胎児死亡に関しては具体的な事例が報告されていないので何とも言えませんが、カフェインが胎児に良い影響を与えないということは確かでしょう。
もしカフェインが本当に胎児に悪影響を与えるなら、もっとニュースとして取り上げられているはずです。
実際あまり気にしないで緑茶やウーロン茶、抹茶、ココアなどを飲んでしまう妊婦の方もいるでしょうからね。
そこで、FDAが指摘するカフェイン151mg以上というのは、どれぐらいの量なのか検証してみました。
今回は、神仙桑抹茶ゴールドを対象に検証していきます。
神仙桑抹茶ゴールド100gに含まれるカフェインは、408.3mgと公表されています。
これだけだとFDAが指摘するカフェイン量をオーバーしてしまうことになりますが、当然、1日で100g飲むなんてことはないです。
1回に飲む量は1袋3g。
つまり、1回に飲む量でカフェインに換算すると12.249mgです。
151mgを大幅に下回っていますから、全く問題ないことがわかります。
極端な話、10杯飲んでも超えませんから、青汁を飲んでも胎児に与える影響は限りなくゼロに近いと言えます。
妊婦の方はどうしてもデリケートになるので、カフェを飲んだら即胎児への影響が心配、と考えがちです。
しかし、実際には妊婦がカフェインを摂取するのは、相当なコーヒー好きか緑茶好きでない限り心配ないと言えます。
以上、青汁に入っているカフェインについて妊婦への影響はどれぐらいあるのかを中心に紹介しました。
基本的にどの青汁でも心配する必要がないといえますが、それでも心配な方はカフェインが1mgも配合されていない青汁を選ぶようにしましょう。
有名なものでは美力青汁healthy、ママの青汁などがあります。
これらは妊婦の方が利用することを想定して作られているので非常に安心感があります。
こういったものであれば安心して飲むことができるでしょう。
/公開日:2018年1月16日