「青汁を飲むとニキビに効果がある」という声もあります。
ただ、これは簡素的な表現になりすぎていますから、青汁を飲むこととニキビが治ることは必ずしもイコールではありません。
体のメカニズムで考えれば、確かに青汁を飲むことでニキビが改善されていく可能性はあります。
ここでは青汁がニキビなどの炎症にどのような影響を与えているのか見ていきましょう!
単刀直入に言うと、半分正解で半分間違いです。
まず間違いの部分は、ニキビは一つの要因でなっているわけではないということ。
・睡眠不足
・ストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・肌ケアの怠慢
・食生活の乱れ
この5つがしっかりとバランスが取れていてこそ、段々とニキビが治ってきます。
青汁を飲むということは、食生活の乱れの部分で改善できるだけです。
正確に言うと食生活に関しても青汁を飲むということ以外に、皮脂の分泌が増えてしまいそうな食生活は改めなければいけません。
例えば、
・糖分の多いものばかり食べている
・油物など脂質が増えてしまうものばかり食べている
などです。
これらのケアもしっかりしていなければ、青汁を何ヶ月飲もうがニキビは治らないです。
「しっかり睡眠をとっているし、ストレスも特にない、肌ケアだって毎日しっかり手入れしている」ということであれば、食事の面が大きな原因といえそうです。
そもそもニキビができてしまうのは、ビタミンが不足しているから。
ビタミンを摂取して糖質、脂質を控えれば、皮脂が炎症を起こす可能性は減ります。
ただ、どの食材にどれだけビタミンが入っているか分かる人は少ないでしょう。
そういった理由からビタミン剤を飲んで、ニキビを治そうとしている人も多いはずです。
もちろんそれでも構いませんが、もっと体全体に与える作用を考えて健康的な食生活にしたいなら青汁もおすすめです。
青汁には非常に多くの栄養素を含んでいて、ビタミン類を簡単に摂取できます。
また食物繊維も多いので、お腹の調子を整えるのに向いています。
青汁にはケール、大麦若葉、明日葉などが入っています。
これら100gあたりのビタミン類の豊富さは目を見張るものがあります。
いくつかビタミン類を他の野菜と比較してみましょう。
【ビタミンB2】
ケール:0.15mg
明日葉:0.24mg
青梗菜:0.07mg
ブロッコリー:0.2mg
じゃがいも:0.03mg
ナス:0.05mg
よもぎ:0.34mg
アスパラ:0.15mg
【ビタミンK】
ケール:210μg
明日葉:500μg
ニラ:180μg
ブロッコリー:150μg
チンゲンサイ:120μg
キャベツ:78μg
きゅうり:34μg
ナス:10μg
ビタミンB2に関していうと、よもぎのように時折ケールや明日葉より高いものもありますが、ほとんどの野菜で下回っていることがわかります。
ちなみにアスパラはケールと同じビタミンB2が含有されていますが、青汁に入れるにはちょっと値段も高め。
値段のバランスや栄養そう考えると、明日葉やケールが理想的な食材ということがわかります。
ビタミンKも、あまりケールや明日葉に太刀打ちできるようなものがありません。
ビタミンのバランスを見ると、明日葉やケールが何故青汁に使われているかがよくわかります。
ビタミンを毎日摂取すればニキビだけでなく、肌荒れ全体、口内炎の改善などの効果も期待できます。
時折、青汁の紹介ページや広告などで、「青汁を飲んで肌荒れなどが起こってしまった」という悩み相談があります。
その回答として、「好転反応ではないか」という意見もあったりします。
好転反応とは一時的な老廃物の流れによって、症状が悪化したり、今まで無かった炎症や体の変化が生まれること。
青汁は普段なかなか食さない大麦若葉や明日葉、ケールが入っていますので体に与える作用の中で、そういった事が起こる可能性もゼロではないでしょう。
ただ青汁を飲んで、必ずしも「好転反応だ」と言い切れる要素はありません。
ひょっとしたらアレルギー反応を起こしているかもしれませんし、副作用を起こしているかもしれません。
もし、ちょっと不安になるような体の変化(咳が出たり、熱が出たり、眠気が出るなど)があったらすぐに青汁の飲用は中止しましょう。
青汁でそこまで重篤なことが起こったという事例はないので、まず大丈夫だと思いますが、好転反応と軽く見過ごすのではなく、体の様子をみることが大切です。
以上、青汁を飲むことでニキビが改善されるのか検証しました。
青汁を飲んでニキビが改善されるかどうかはわかりませんが、ビタミンを定期的に摂れば、肌の状態が良くなる可能性は確かにあるでしょう。
その一環として、都合よく摂取したいと考えている時には青汁はオススメです。
ただ青汁に頼らず、生活スタイルを見直すことは忘れないようにしてください。
/公開日:2017年12月28日