青汁は一昔前までは、苦いけど栄養のある健康食品という印象がありました。ところが現在ではモデルさんや女優さんなどのおかげもあって、ダイエット食品の印象に変わりつつあります。
でも実はダイエット以外にも“便秘に悩んでいる方”には青汁をおすすめしたいです。
今回は青汁の便秘解消効果にスポットを当てて、青汁の成分や一緒に摂取したい成分、おすすめの青汁を紹介していきます。
青汁は豊富な栄養を一度に摂取できる健康食品として登場しました。栄養素が豊富なので、さまざまな健康効果をもたらしてくれる食品として不動の人気があります。特に、その構成成分の大部分を占めている食物繊維は腸内環境を改善する成分として近年また注目度が高まっています。
それではなぜ青汁に含まれる食物繊維が便秘を解消してくれるのでしょうか?その理由を解明していきたいと思います。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維は、ネバネバしたものとサラサラしたものなどがあります。粘着性により胃腸内をゆっくりと移動することで食べ過ぎを防いでくれたり、糖質の吸収をゆるやかにして食後血糖値の上昇をおさえてくれる効果があります。
一方で不溶性食物繊維はザラザラとした食感があり、便のかさを増やす作用があります。不溶性食物繊維は糸状だったり、穴のある形状をしているため、胃腸の中に入ると水分を吸収して膨らみます。この膨らみのおかげで食べカスなどと一緒になると便のカサを増やして腸を刺激します。その結果、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にして、便通を促す作用があります。
さらにこの不溶性食物繊維は膨らむことで腸内にたまった便を絡め取ってくれる作用もあるのでおすすめです。また、水溶性、不溶性どちらの食物繊維も大腸内で発酵・分解されるとビフィズス菌などの善玉菌のエサとなり腸内環境を整えてくれます。
具体的に水溶性、不溶性の食物繊維を多く含む食品は次のような種類があります。ぜひ、食生活の改善に役立ててください。
<水溶性食物繊維>
・昆布
・わかめ
・こんにゃく
・里芋
・大麦
・りんご
・キウイ など
<不溶性食物繊維>
・穀類
・豆類
・きのこ類
・海藻
・甲殻類など
青汁を飲めば、食物繊維のおかげで便秘を改善することを期待することができますが、青汁によって得られる健康効果はそれだけではありません。
ここでは、青汁の便秘解消以外に期待できるメリットについて紹介します。
野菜不足解消で栄養補給!
日本人に必要な野菜の量は1日350g以上と言われています。この量は実はなかなかクリアするのが大変な量です。具体的に350gとは次に示す程度の量になります。
<野菜350g>
・レタス・・・・・30g
・トマト半個・・・100g
・ほうれん草・・・75g
・にんじん1/2本・・100g
・キャベツ・・・・・50g
これくらい食べてようやく350gです。忙しい仕事の合間の料理や外食ではこれを徹底するのは、かなり難しいですよね。そこで便利なのが青汁です。青汁ならこの野菜量を1杯飲めば野菜不足を補うことができます。
青汁には食物繊維だけでなく、ビタミンやミネラルなども含まれているので、バランスよく栄養を摂取できることも特徴です。栄養ドリンクでももちろん栄養補給をすることはできますが、栄養ドリンクにはカフェインが多く配合されていることがあり、胃に負担をかけてしまいます。ましてや毎日飲むのは危険です。
一方で青汁は毎日摂取しても特に問題はありませんし、むしろ毎日飲むことで青汁による栄養補助や便秘解消などの効果も期待できるようになります。
青汁に含まれている亜鉛、ビタミンC、クロロフィル、カリウム、カルシウムには冷えやむくみの解消に役立つミネラル分です。
まず、クロロフィルには血行促進作用があります。血行が改善されることで熱が全身に運ばれるので冷え解消が期待できます。さらにカルシウムによって筋肉収縮をサポートすることで、血行を促進して同様に熱を全身に運ぶことも期待できます。
また、むくみの改善にはカリウムの摂取、ナトリウム制限ということがよく言われます。青汁にはカリウムが入っていることもあり、むくみ解消に役立ちます。また、カルシウムやマグネシウムの補給もむくみが気になる方には不足しないように補うことが大切です。
青汁にはビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、美肌効果も期待できます。多く含まれているビタミンには以下のような美肌効果が期待できるのです。
ビタミンC・・・抗酸化作用と抗炎症作用により、シミや肌荒れの改善に有効
ビタミンB群・・皮膚の新陳代謝に関わり、皮膚の健康を維持
ビタミンE・・・血行促進作用があり、新陳代謝を促進
β-カロテン・・・皮膚や粘膜の健康維持に不可欠であるため、肌荒れ防止
さらに亜鉛などのミネラルは、新陳代謝を促進させることで細胞を生まれ変わらせてくれます。その結果、肌のターンオーバーが上手く働き、肌の再生が期待できます。食物繊維によって腸内環境を整えることによりデトックス効果も得られるため、シミやニキビなどの肌荒れの改善に役立ちます。
さらに青汁の野菜に含まれているSOD酵素や葉緑素にも抗酸化作用が期待できます。アトピーの原因の一つと言われる過酸化脂質の生成を抑えるので、アトピー予防や悪化を目指したい方におすすめです。
食物繊維はそれだけでも十分に腸内環境を整えてくれる成分ですが、いくつかの成分を一緒に摂取できれば、さらに便秘解消の可能性を期待できます。
ここからは青汁と一緒に摂取したい成分を紹介します。
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を摂取すると腸内環境が整うという話は聞いたことがあるでしょう。ヨーグルトなどを食べることで乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を摂取すると、腸内環境の善玉菌を増やすことができます。
腸内環境の腸内細菌は次のようなバランスを目指すことが理想的です。
善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7
ただし、このバランスには注意しなければならないことがあります。それが日和見菌の存在です。日和見菌は善玉菌と悪玉菌のどちらか多い方に加勢します。悪玉菌が少しでも増えて優勢になってしまうと悪玉菌優勢の腸内環境になり、便秘などの症状が悪化してしまいます。そうならないためにも乳酸菌などの善玉菌を摂取して、腸内環境を善玉菌優勢の理想的なバランスにすることが必要です。
乳酸菌は様々な種類があります。便秘解消といっても以下のように便秘解消が期待できる乳酸菌も様々なものがあるのです。
<便秘解消が期待される乳酸菌株>
EC-12株、JEF01株、BB536株、BE80株、FK120株、GCL2505株、HN019株
シロタ株、ラブレ菌、ロイテリ菌、LGG株、L-55株、L-92株、N-1株など
青汁と合わせてヨーグルトや乳酸菌サプリを摂取するのも方法の一つですが、一つで賄えるのが乳酸菌入り青汁です。青汁にすでに乳酸菌が配合されているので、効率よく摂取できて、なおかつ経済的です。
また、これまで青汁を飲んできたけれど、お腹のスッキリ感は感じられなかった…という方も、乳酸菌入り青汁を試してみる価値はあるかもしれません。
まずは食物繊維や酵素をメインとした青汁を2つ紹介していきます。
サンスター健康道場の粉末青汁は、国産100%にこだわり、野菜は以下の5種類の栄養満点な原料をチョイスしています。
①ケール
②大麦若葉
③明日葉
④ブロッコリー
⑤モロヘイヤ
もちろん、甘味料や保存料などの添加物は一切使用していません。
また①〜③のケール、大麦若葉、明日葉は青汁の中でも特に栄養が満点で青汁三大原料とも呼ばれているほどの栄養価の高い野菜です。食物繊維も豊富なので腸内環境の改善が期待できます。
便秘解消だけでなく、野菜不足を解消したい方、不規則な食生活の方、外食が多い社会人にもおすすめです。唯一の弱点は、ケールなどの苦味の強い原料が入っているので多少他の青汁よりも苦味が強いことです。気になる人は牛乳などで割りながら飲みましょう。
リッチグリーンは、幻の大麦若葉といえる「赤神力」を原料とした青汁です。無添加で素材本来のナチュラルな味に仕上がっている口当たりもよい青汁です。
こだわり抜いた5つのポイントで美味しさだけでなく品質なども徹底されています。
①酵素が生きている
②有用成分の吸収率が高い
③美容成分が豊富
④国産の大麦若葉
⑤混じり気なしの自然の美味しさ
赤神力には、ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、酵素などが豊富です。特に独自の活性保存製法によって、酵素が生きたまま粉末化されているところが強みです。飲み始める際の泡を見てもらえば分かるように、通常の青汁と比べても泡立ちが特徴です。泡立ちの良さこそ酵素が豊富に入っている証とも言えます。生きたままの酵素を摂取して、便秘解消に役立てていきましょう。
ここからは先ほども紹介した腸内環境の改善にプラスとなる乳酸菌も入っている青汁を紹介していきます。
やわたの本青汁には、1杯に150億個の乳酸菌が入っています。なかなか毎日摂り続けるのが大変な乳酸菌ですが、やわたの本青汁なら毎日ヨーグルト約13個分の乳酸菌を摂取できます。
肝心な青汁の主成分は国産の大麦若葉になります。大麦若葉は代表的な青汁三大原料なので食物繊維、ビタミン、ミネラルだけでなくアミノ酸、SOD活性酵素なども豊富に含まれています。ケールなどとは違って豊富に栄養が入っているにも拘らず、大麦若葉は飲みやすいのもおすすめポイントです。
また、やわたの本青汁には栄養機能食品としてビタミンCも配合されています。ビタミンCは体に大切なビタミンの1つですが、やわたの青汁なら1杯でみかん1個分のビタミンCが摂れます。皮膚や粘膜の健康維持を助ける抗酸化作用が期待できる成分で、体に貯蔵することができない特性があるため毎日摂取することが大切です。
厳しい管理体制で原料の受け入れから製品製造までを行なっていることも推奨のポイントです。
モンドセレクションで2017に金賞を受賞をしたこともある乳酸菌入りの青汁です。1袋あたり135億個の乳酸菌を摂取できます。しかも日本人に昔から馴染みのある植物性乳酸菌を使用していることが特徴です。植物性乳酸菌は塩分や酸分が高いので、低温で過酷な環境でも生きていけるという特性があります。特に日本人においては乳製品を昔から摂取していないので、どちらかというと糠漬けなどにも含まれる植物性乳酸菌の方が適しているという説もあります。
また、この青汁は味もこだわっています。青汁=苦いというイメージを払拭するために青臭さをできるだけ感じないように自然な甘さになっているので飲みやすいのです。さらに3種類の根菜類(にんじん、ごぼう、さつまいも)が配合されているので、食物繊維も豊富です。
また、えがおの青汁乳酸菌の品質維持にはこだわりがあります。放射性物質、残留農業、ダイオキシン類などの分析を登録検査機関において定期的に実施し、安全性のチェックが行われています。科学的な検査だけではなく、定期的に人による飲用テストを行うことで味の改良も行なっています。だからこそ、美味しく安全な青汁として人気を維持していると言えます。
いかがでしたでしょうか?青汁には便秘だけではなく、美容面などいろいろな効果が期待できます。そのためには、一回飲んだくらいでは効果がないため、続けて飲むことが大事です。
また、もちろん青汁だけ飲んでいれば良いわけではなく、生活習慣や食習慣を見直すことも欠かせません。運動もとりいれつつ、食生活を変えながら生活リズム全体を改善して、便秘解消に取り組んでいきましょう。青汁は忙しい生活の栄養補助として強い味方になってくれることでしょう。
また、乳酸菌入り青汁は、乳酸菌と青汁が融合した手軽で効率の良い栄養食品です。腸内環境が気になっている方、朝スッキリを迎えたいという方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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