青汁の原料をチェックしていると、「大麦若葉」が使用されているものが目立ちます。
他にもケールや明日葉などもありますが、大麦若葉を使っているものが多いです。
なぜ、大麦若葉を使用している青汁が多いのか。
メリットだけでなくデメリットも理解してこそ、その謎が分かってきます。
青汁に使われる大麦若葉に迫っていきましょう!
青汁に大麦若葉がよく使われる理由は、栄養価が高いのはもちろんのこと、生産している地域が多いことも要因かもしれません。
実際に大麦若葉の生産地に関する記載を見ると、大分県、熊本県、福岡県、宮崎県、島根県、三重県など西日本を中心に温暖な地域で多く生育されていることがわかります。
また、広大な地域で作っているケースも多いため、単価を安く原料を入手できる側面があると考えられます。
また、大麦若葉は日本以外に中国でも生産されています。
中国で生産された大麦若葉をより安く仕入れている業者も存在します。
そういった生育事情が、青汁に大麦若葉がたくさん使用されている原因かもしれません。
ただ、食品に関することはやっぱり安全面も気を使うでしょう。
そういった方は国産の大麦若葉を使った青汁を選んでみてはいかがでしょうか。
大麦若葉が青汁によく利用される理由として、成分も挙げられます。
明日葉やケールなどと比較し、女性やご高齢の方に定評のある成分の数値が高いのが特徴です。
特に多いのは、ビタミンB12と鉄分。
大麦若葉はケールや明日葉に負けている成分も多いのですが、この2つの成分に関しては大麦若葉が一番上。(日本食品標準成分表100g当りとして換算したもの)
ビタミンB12は、正常な赤血球を作る時に必要な栄養素です。
造血作用や神経機能の改善をもたらす作用もあります。
末梢神経を正確に保つには、ビタミンB12を常に補っておく必要があります。
神経系の痛みや関節の痛み、腰痛などもビタミンB12の不足が一つの原因になっています。
不足した状態が続くと、貧血症状を引き起こすこともあるので、特に女性には必要不可欠な成分です。
そして鉄分は、赤血球を作るときの元になっている栄養素。
鉄分が原料で、ビタミンB12が赤血球を作るアシスタントみたいな形です。
赤血球が正常に保たれるということは、酸素と二酸化炭素の運搬がうまくいっている証。
その結果、体の隅々に血液が行き渡り、細胞の供給もできていることになります。
それにより神経系の痛みが減りますし、血液循環もよくなるので体の冷えがなくなったり、貧血起こすこともなくなります。
大きなくくりで言うと、「脳も身体もいつまでも若々しい状態に維持するのにとても役立つ成分」ということです。
青汁を選ぶときに大麦若葉でなければいけないというわけではないでしょう。
例えば、明日葉は栄養素を見ると大麦若葉を上回っている栄養素も多いですし、良い食材の一つです。
明日葉はベータカロテンやビタミンC、ビタミンK、ビタミンB6、カリウム、カルシウムなどで大麦若葉より高い数値を誇っています。
美容効果や整腸作用などを考えるとむしろ、ビタミンCや食物繊維の豊富な明日葉のほうが良いので、購入する人によっては大麦若葉にこだわる必要は全然ないです。
また、葉酸で比較するとケールが一番多いです。
妊活中の方や妊娠中の方、授乳中の方はケール重視で青汁を選ぶのも良いでしょう。
人によって摂取したい栄養素も異なると思うので、その辺り考慮しながら青汁を選ぶのがおすすめです。
青汁をチェックしていると、大麦若葉だけでなくケールや明日葉などを複数ブレンドして作られているものもいくつかあります。
例えば下記のような青汁です。
このように主要な青汁成分が複数入っているものもあるので、それならそこまで頭を悩ます必要はないですね。
例えば、スイーツ青汁なら大麦若葉、明日葉、クマザサと主要成分が3つも入っていますから、健康志向全般の方にお勧めの青汁です。
以上、青汁によく使用されている大麦若葉について解説してきました。
要約すると、「生産量が多くて、しかも優れた栄養素を誇っているから大麦若葉が青汁によく利用されている」、ということでしょう。
ただ、他の野菜と比べて飛びぬけて栄養価が高いというわけではないので、絶対にこだわらなければいけない野菜というわけではありません。
値段や原料の種類、効能など総合的に考えて自分に合った青汁を選んでみてください。
/公開日:2018年1月31日