ここでは青汁に多く含まれるカリウムについて詳しく見ていきます。
ビタミンなど他の成分に比べて若干聞き馴染みがないので、体にどんな作用を与えるのか、よくわからないという人もいるのでは。
そのあたり詳しく説明しつつ、そしてカリウムが多い青汁なども紹介してきます。
カリウムは体内に浸透することで筋肉の収縮を調整したり、ナトリウムの排泄に役立つものです。
日本人は世界の中でも優れた食生活(和食)と言われますが、それでもまだ塩分が多めの人が多いです。
塩分が多いと、体内にナトリウムが増えます。
人間の体は塩分濃度が0.85%と言われていて、それ以上上回るようだと、薄めようという働きが強くなり、血管に水分を蓄えようとします。
その結果、血管にパンパンの水圧がかかり、それが高血圧につながっています。
この現象は特に中高年以降になると表れやすくなり、高血圧の人の割合が増えます。
そんな時、カリウムを体内に取り入れることでナトリウムに結合し、尿として排出してくれます。
つまり要約すると、「カリウムを摂れば体の塩分濃度が減って高血圧になりにくい」というわけです。
あくまでもナトリウムとのバランス関係も大事なので、「カリウムは栄養素だからとにかくたくさん摂ろう」と闇雲に考える必要はないです。
1日の目安量に達していれば問題ないでしょう。
尚、目安量は年齢によって異なります。
男女共に体の成長が著しい中学生から高校生ぐらいのときは男性は2400mg、女性は2200mg摂って良いです。
体が出来上がった成人の場合は、男性が2500mg、女性が2000mg摂っておくのが良いとされています。
普段の生活でみんなどれぐらい摂取しているかというと、平均は2294mgといわれています。(平成27年国民健康栄養調査より)
だいたい平均値に近いぐらいは確保できていますが、野菜や果物、魚類の摂取が少ない人はこの数値を下回っていると考えられます。
バランスのよい食生活をした場合であれば、カリウムに関してそこまで不足していると感じる必要はないでしょう。
ただ、普段から筋力の低下を感じたり、高血圧が気になるという方は、カリウム不足の可能性があります。
カリウムを効率的に摂取するには食材選びも重要です。
単純に100gあたりでカリウムが多い食材という選び方をしてしまうと、実際は少量しか食べられないものも多いので、適切ではありません。
それよりも水分量が多くて、尚且つカリウムが多いものがお勧めです。
それであれば、たくさん食べられますし、カリウムも簡単に摂取できます。
そこで水分量が多く、カリウムが多いものを抜粋してみました。
上記のようなものがあります。
こういった食材を使った料理を意識してみると良いでしょう。
尚、食材自体には水分が含まれていませんが昆布やわかめ、ひじきなどもカリウムが多いのでお勧めです。
お味噌汁や煮物にすれば簡単に食べることができますね。
毎日気軽に摂取するには、やはり食べ物より飲み物の方が効率的です。
例えばカルシウムを摂ると言ったら真っ先に牛乳が思い浮かぶように、液体になっているものがお勧め。
カリウムを摂取する場合は、青汁がお勧めです。
明日葉などカリウムを多く含んだ食材が多いので簡単に摂取できます。
尚、青汁を選ぶときは抹茶パウダーが入ったものがおすすめ。
抹茶は100gあたり2700mgという飛びぬけたカリウム含有量を誇ります。
これは昆布茶の約4倍、野菜ジュースの約13倍となっています。(カリウムの含有量一覧表より)。
カリウムを含んだ食材は世の中にいろいろありますが、摂取のしやすさでは青汁がナンバーワンではないでしょうか。
抹茶にたくさんのカリウムが入っているとお伝えしたので、せっかくですから抹茶入り青汁をいくつか紹介しましょう。
この中でも特におすすめしたいのは、極の青汁です。
抹茶の粉末も入っていますし、明日葉も入っています。
カリウムが高いと言われるものがいくつか入っていますので、カリウム不足の方はこちらを優先的に検討してみてはいかがでしょう。
以上、青汁に含まれるカリウムについて紹介しました。
普段の食事で塩分が多いかな?と気になっている方は、ぜひカリウムも摂るようにしましょう。
尚、カリウムを過剰に摂取すると、腎機能が低下して高カリウム血症などが起こる可能性もありますので、必要以上にたくさん摂るのは控えましょう。
/公開日:2018年1月24日