最近ははちみつが入った青汁も登場しています。
飲みやすさを考えたり、あるいは栄養素の面を考慮して配合されています。
基本的には飲みやすさや身体への影響など、メリットの方が多いです。
ただ、入っている成分には特殊なものもあるため、一部注意が必要な人がいることも忘れてはいけません。
ここでは、はちみつ青汁のメリット、そして向いている人と向いていない人を紹介していきます。
はちみつ入り青汁のメリットは、何と言っても飲みやすさ。
元来の青汁は大麦若葉、明日葉、ケールなどちょっと苦くて青臭さがあり、一癖ある飲み物になってしまっています。
青汁は野菜ジュースより更に飲みにくくなっていますので、「正直毎日続けるにはしんどい・・・」と第1印象で思ってしまう人もいます。
青汁に蜂蜜が入ることで、甘味を増やして、まろやかさを演出してくれます。
また甘いといっても砂糖よりは低カロリーですから、必要以上に糖分を摂りすぎてしまう心配もありません。
砂糖より蜂蜜の方がとろみが増し、甘味を実感できるために少量でも味に変化を加えることができます。
飲みやすさだけでなく、さまざまな栄養素をプラスしてくれる点がはちみつ入り青汁のメリットです。
具体的には糖、酵素、ミネラル、アミノ酸、ポリフェノールなどを含有しています。
はちみつの糖は吸収スピードがとても早い果糖とブドウ糖。
例えば、砂糖のようなショ糖でできているものは体内に入った後、一度ブドウ糖に変換しなければいけませんから、吸収消化までちょっと時間がかかってしまいます。
しかし、はちみつの糖はもともとが果糖とブドウ糖でできているので、そういった分解する作用が必要ないため、すぐに消化吸収していき、胃や腸に負担が少ないのが特徴です。
そしてはちみつにはビタミンB1やビタミンB2などのビタミン類が豊富に含まれています。
脂質代謝の促進に役立つビタミンなので、体内のコレステロールや脂質の割合を下げてくれる役割があります。
青汁に含まれる野菜(大麦若葉、ケール、明日葉など)にもビタミン類は含まれていますが、それだけでは1日に必要なビタミンにまだ足りていませんので、そこに蜂蜜が加わることで、より理想的な栄養摂取が可能になります。
「栄養のあるものは毎日摂取したいけど飲みにくいものは苦手」、「苦いのは苦手」、「ちょっと青臭い飲み物を毎日飲むのは辛い・・・」、という方も多いかと思います。
はちみつが入ることでかなりまろやかになっていますし、甘さで,
もはや青汁を飲んでいるという感覚すらほとんどないぐらいです。
野菜ジュースより抹茶ラテなどの甘い飲み物を飲んでいる気持ちにさせてくれます。
最近は野菜ジュースでも果物を摂り入れて甘みを増やしたものがありますが、それらはちょっと酸味もあるので苦手な方も多いかもしれません。
しかしはちみつは酸味とは無縁なので、すっぱいのが苦手な方でも飲みやすく仕上がっています。
「はちみつ」と検索すると、「喉に良い」というキーワードがすぐに出てくるぐらい、喉に良い作用をもたらす成分が入っています。
まず一つ目の要素として挙げられるのが、抗菌作用。
咳が出たり、喉が腫れてしまうのは細菌やアレルギーが増殖し、それが炎症して痛みをもたらしています。
その付着を防いだり、炎症の拡大を防ぐ役割がはちみつにはあります。
はちみつには、「グルコースオキシターゼ」と呼ばれる酵素があります。
あまり聞き馴染みのない言葉ですが、これは抗菌の役割を果たしてくれるもの。
グルコースオキシターゼは、はちみつの表面で結合することで酸素を過酸化水素に還元し、抗菌作用が生まれます。
ちょっと難しいですが、はちみつに含まれる成分が、「ばい菌を寄せ付けない性質になっている」と考えればわかりやすいかもしれません。
はちみつには造血作用があるビタミン12が含まれています。
血液に存在する赤血球は4ヶ月毎に新しい物を生成する必要があります。
その作成過程においてビタミン12は、葉酸と結合することで赤血球を作る働きを増強してくれます。
血液を作り出す力が弱い人ほど、貧血になりやすいため、ビタミン12は欠かせない成分です。
血液を絶え間なく作り出せる状況になれば、血液自体の滞留がなくなり、凝固してしまう可能性が減ります。
血液が滞っている状態ほど動脈硬化や動脈血栓になりやすいです。
重篤な心筋梗塞や脳卒中などの発症を防ぐのに、ビタミンB12にはかかせません。
尚、ビタミン12だけでは赤血球を作り出す働きが万全ではないので、そこに葉酸があるとさらに、血液を作るのに十分な状態になります。
ご存知の方も多いかもしれませんが、はちみつに含まれるボツリヌス菌が消化の弱い赤ちゃんが摂取することで、「乳児ボツリヌス症」と呼ばれる症状を引き起こすことが発表されています。
ボツリヌス菌は食中毒を引き起こす菌の一種で、酸素を嫌います。
ただ、その菌が空気中に触れやすい状態になっているわけではなく、芽胞と呼ばれる殻のようなものに閉じ込められているため、はちみつを摂取したからといって直ぐに食中毒を起こすわけではありません。
しかし、それが腸内で溶けた時、まだ免疫作用の弱い赤ちゃんは菌の力に負けて体内にボツリヌス菌が増殖してしまいます。
妊婦中の方や授乳中の方が摂取しても問題ないのですが、母体からの栄養素が赤ちゃんに行き渡るということを考えると、少しでもリスクを減らしておきたいですね。
また、赤ちゃんが何も知らずにはちみつを万が一舐めてしまうなんてことを考えると危険。
もし舐めてしまうと、排尿障害や発汗障害、酷い場合だと麻痺などを起こすこともあると報告されているので、できるだけ赤ちゃんがいる家庭では使用を控えた方が良いでしょう。
はちみつのデメリットはなんといっても糖質。
一般的な調味料よりも高い糖質が報告されています。
例えば、大さじ一杯の糖質を比べると、下記のような違いがあります。
はちみつ大さじ1杯あたり:16.7g
みりん大さじ1杯あたり:7.8g
白味噌大さじ1杯あたり:5.8g
中濃ソース大さじ1杯あたり:5.4g
固形コンソメ1個あたり:2.1g
このように、はちみつは同じ量でも糖質はかなり多いことが分かります。
一般的な青汁はほとんど糖質が含まれていないため、それらに比べるとどうしても糖質は多くなりがちです。
糖質が多ければ体重の増加だけでなく、糖尿病の恐れも出てきます。
糖尿病になってしまうとインスリンが作れなくなり、なかなか痩せにくい体質になってしまいます。
その他にも喉の渇きが増えたり、尿の量が多くなったり、疲れやすくなったりなどの症状が出てきます。
はちみつ青汁を飲んだだけで糖尿病の恐れがあるというわけではありませんが、普通の青汁よりはそのリスクが多少上がってしまうことも理解しておきましょう。
はちみつが入った青汁はいくつかありますが、有名なものは2つ。
その一つがキューサイのはちみつ青汁です。
こちらの青汁は、ケールを使用した青汁でその中にはちみつも入っています。
1日の最大摂取目安量は2本が目安となっていて、仮に2本飲んだとしても糖質は15g弱。
そこまではちみつがどっさり入っているという訳ではないですから、これなら安心して飲むことができますね。
そして脂質も1本1gに満たない程度ですから、糖質と脂質の少ない青汁と言えます。
野菜の含有量がちょっと少ないので、その分ビタミンやミネラルが若干少ないのが物足りないところでしょうか。
それでも食物繊維やカルシウム、カリウムなども入っていて、さらには乳酸菌も配合されています。
整腸作用をもたらす食物繊維が入ることで、飲んだ後にお腹が痛くなったりなどのリスクもありません。
原料自体が少ないため、食物アレルギーを心配せず飲める青汁に仕上がっています。
こちらの青汁は国産の野菜にこだわった青汁。
ちなみにキューサイのはちみつ青汁もここの養蜂場で取られたはちみつを使っています。
はちみつの爽やかな風味が感じられ、飲みやすい仕上がりになっています。
一般的な青汁との違いで言うと、ローヤルゼリーと乳酸菌を配合している点が違います。
ローヤルゼリーは果糖、ブドウ糖、脂肪、ビタミンミネラルを豊富に含みます。
高い含有量から健康食品としても利用されることもあるぐらいです。
ローヤルゼリーに含まれる成分がコレステロールの低下や抗炎作用、抗菌作用に効果があるという検証もこれまで行われてきています。
他には冷え、肩こり、耳鳴り、血圧改善、骨密度改善などの効果も検証結果で明らかになっています。
なかなか野菜だけでは補えない栄養素が豊富に含まれています。
粉末状になっているので、牛乳と混ぜても相性抜群です。
飲みやすい仕上がりになっています。
以上、はちみつ入り青汁のメリットやその作用について詳しく紹介してきました。
一部、注意が必要なケースもありますが、基本的には栄養価が普通の青汁より更に高くなるので、いろんな方におすすめです。
はちみつは普通の砂糖よりも栄養素が高いですから、「どうせ甘みを加えるなら、はちみつで」という考え方も多いのではないでしょうか。
1杯あたり100円強程度となっていて、値段的に普通の青汁と変わらないので、検討する価値ありと言えそうです。
/公開日:2018年2月15日