青汁は栄養価の高い飲み物ですが、お子さんに飲ませるにはまだ注意が必要です。
特に乳児に与えるとアレルギー反応や中毒症状が起こってしまう可能性があります。
ここでは、乳児が摂取してはいけない成分と比較しながら、青汁の成分を詳しくみていきましょう!
まず青汁について理解する前に、乳児が摂取してはいけない成分を知っておく必要があります。
まだ消化機能が弱く、免疫機能を持たない赤ちゃんが摂取してしまうと腸内で細菌が活性化してしまって、思わぬ病気になってしまうことがあります。
具体的に下記のようなものはリスクを考え、控えた方が良いでしょう。
・蜂蜜
・乳製品
・卵
・小麦
・そば
・ピーナッツ
・牛乳
・刺身
・緑茶
・ウーロン茶
・井戸水
特に注意が必要なのは蜂蜜と井戸水です。
この2つは抵抗力の弱い赤ちゃんが摂取してしまうと、細菌が繁殖してしまうリスクがあります。
蜂蜜は摂取してしまうと「ボツリヌス菌」と呼ばれる菌が体内に入ってしまう可能性があります。
体内に入る前に十分な加熱を行えばよいのですが、そのまま何かに混ぜて飲んでしまう人もいるでしょう。
実際に乳児が蜂蜜を摂取してしまって、ボツリヌス症を発症し、死に至ってしまったという痛ましい事例もあるぐらいです。
摂取して神経麻痺などが起こり、後遺症が残ることもあるような怖い病気です。
この症状は、まだ1歳に満たない赤ちゃんが発症しやすいです。
なぜかというと、まだ正常な大腸細菌叢が出来上がっていないためです。
蜂蜜入りの青汁も中にはありますから、絶対に赤ちゃんには与えないように注意しましょう。
その他、アレルギーが気になるものなどを上記に記載していますので、控えるようにしましょう。
青汁を飲ませる場合は、少なくとも1歳以上、2歳ぐらいを目安にした方が良いでしょう。
こういった青汁系のサイトの中には、「生後半年以上で問題ない」と記載されているものもありますが、ボツリヌス症になった赤ちゃんは生後6ヶ月です。
それを考えると、6ヶ月はちょっと心配な部分が残りますので、万全な状況になってから検討しましょう。
蜂蜜の危険性について紹介しましたが、それ以外でも乳児が控えた方が良い食品があります。
それは食物繊維が多いものや油脂が多いもの、カフェインが多いものです。
食物繊維が多いものは、まさに青汁。
たくさんの野菜が入っていて、食物繊維も豊富ですから、まだ消化機能のゆるい赤ちゃんが飲んでしまうと、下痢を起こす可能性が高くなってしまいます。
ただ、食物繊維はあくまでも腸の蠕動活動を活発にするものです。
乳児が摂取したからといって病気を引き起こすものではないので、仮に摂取してしまっても、そこまで心配する必要はありません。
カフェインは神経細胞を形成している段階で与えてしまうと、神経系の障害が出るリスクもあるので控えた方が良いです。
カフェインはウーロン茶やコーヒーなどに入っているイメージですが、実は緑茶にも含まれています。
最近の青汁は緑茶の粉末を取り入れている青汁もあるので、乳児が摂取するにはあまりお勧めできない成分です。
子供と一緒に青汁を飲む場合は、下記のようなことに注意して飲んでください。
・蜂蜜が入っていないもの
・カフェインが入っていないもの
・子供のアレルギーに関係する原材料が入っていないもの
・子供が1歳以上になってから
上記に該当していないか注意してから飲みましょう。
そして実際に、乳児に注意が必要な蜂蜜やカフェインが入っている青汁もいくつか紹介しておきましょう。
【蜂蜜入り】
キューサイ「はちみつ青汁」
杉養蜂園「はちみつ入り酵素青汁」
伊藤園「豆乳とハチミツ入りで美味しい毎日一杯の青汁」
【緑茶(カフェイン)入り】
お茶村「神仙桑抹茶ゴールド」
アサヒ緑健「緑効青汁」
サントリー「極の青汁」
世田谷自然食品「乳酸菌が入った青汁」
メジャーどころでは、上記7つの青汁です。
他の青汁でも、原材料のところにさらっと蜂蜜やカフェインが含まれている可能性もあるので、購入前にしっかりチェックした方が良いですね。
もちろん消化機能がしっかり整った2歳、3歳となった段階で青汁を飲む分にはまったく問題ないでしょう。
むしろ摂取することで整腸作用を促し、お通じの良い状態を維持できます。
子供は吸収力も高いですから、栄養素を十分に得ることができます。
以上、青汁は子供にいつから飲ませて問題ないか検証しました。
要約すると、「最低1歳までは待つ」ということです。
あるいは、離乳食が終わるまでは与えないという考えでも良いでしょう。
そう考えると1歳半から2歳ぐらいになってから飲ませるほうが安心感があるかもしれません。
また飲む際も急に与えるのではなく、体調に変化はないか、じっくり様子を見ながら飲ませるようにしましょう。
/公開日:2017年12月28日