今や青汁といえば知らない人はいないほど、有名な健康食品の一つです。
そんな青汁ですが、実はこどもにも有用な健康食品として注目されてきています。
そもそも青汁は便秘解消やダイエットだけのためではなく、もともとは野菜不足解消のための栄養補助に役立つ食品です。
忙しい現代人は野菜不足になりがちです。
それは子供も一緒で決して子供だからといって軽視することはできません。
むしろ子供の野菜不足は成長やその他の健康面においてマイナスの症状を引き起こすこともしばしばです。
今回は、こどもの野菜不足と青汁との関係を解説するとともに、こどもにおすすめの青汁も厳選して紹介します。
こどもに限らず現代人はみんな野菜不足です。実際に厚生労働省が行なった調査によるとほとんどの人が厚生労働省の定めている1日に摂取するべき野菜の目安量である350gを満たしている人はほとんどいないようです。
こどもにとって野菜は成長するときに必要なビタミンやミネラルなどの供給源なのでこれが欠けてしまうと、成長に影響が出てきます。また、栄養失調によりいろいろな病気になる可能性も高くなってしまいます。
野菜不足を補うには、もちろん基本は毎日の食事を十分にバランスよく食べることです。しかし、忙しくて親が十分に食事を作ってあげられない場合や、子供の好き嫌いなどの問題で野菜不足になってしまうことも少なくありません。そんな時に役立つのが青汁なのです。
野菜不足により健康を害することは想像できるかもしれませんが、具体的にはどんな悪影響があるのでしょうか?まずは、どんな影響が考えられるかチェックしてみましょう。
野菜不足は、ビタミン、ミネラルなどの体の成長に大切な栄養素を摂取できなくなる可能性もあるため、特にこどもの頃から続いてしまうと、成長が伸び悩む可能性があります。
人の体は3大栄養素である、炭水化物、脂質、タンパク質を摂取しておけば大事だと考えている親もいますが、これは少し間違っています。というのも、これらの3つの栄養は放っておいても食事を食べていれば、摂取できるので、むしろ野菜に含まれているビタミンやミネラルこそ大事な栄養素なのです。
とくにビタミンB2は体の成長を助けてくれ、カルシウムなどで骨や歯をしっかりと形成していかないと体の成長に影響があるかもしれません。
野菜などからしか摂取できない、ビタミンやミネラルが欠乏してしまうと、脳の発達に影響を与えてしまいます。脳の発達が悪くなり、運動や勉強に対する意欲ややる気まで奪ってしまうとも考えられており、こどもの頃からちゃんと野菜を食べていくことが大事です。
身長などの体の成長面も心配ですが、頭の中の成長も大事です。脳の発達だけでなく最近の研究では栄養不足になるとコミュニケーションが苦手な子供になる傾向も見られるとの報告もあります。
こどもの野菜不足において問題になるのが「貧血」です。普通にご飯は他のこどもと同じくらいの分量食べていても、少し動いたりするとクラクラしてしまうこどもがいます。実は、野菜不足によって鉄分を摂取できていないことが関係している可能性もあるのです。大人の女性にも多い症状で、緑黄色野菜などの不足が原因という場合もあります。
鉄分というとレバーなども有名ですが、さすがに毎日のように摂取するわけにはいきません。子供はレバーのようなクセの強い食品はあまり好みません。それに特に動物性食品ばかり取っていると、脂肪分などの摂りすぎといった問題も起きてきます。
さらに貧血予防にはビタミンB12や葉酸などの野菜に含まれる栄養素も必要です。これらはヘモグロビンの合成を助ける作用があり野菜に多く含まれる栄養なので、野菜はやっぱり大事なのです。
こどもでも便秘になることがあります。昔に比べてストレスを抱えやすくなっている現代は、腸内環境が崩れて便秘になるこどもも多いです。その腸内環境を整えて、便秘を解消するにはやはり野菜が大事になります。
野菜に含まれている食物繊維は腸内環境を改善して、排便を促します。しっかりと野菜を摂取して、食物繊維によって腸の蠕動運動を促し、老廃物を排出させましょう。
便秘をそのままにしておくと、子供の場合は腸閉塞などのリスクが高まる可能性もあるので日頃から予防していくことが大事です。
野菜不足は肌荒れも引き起こしてしまいます。軽いニキビなどなら問題ないですが、ニキビの数が増えてきたり、顔の目立つ部位に広がったりすると美容的に気になってきます。特に女の子の場合には年ごろの問題もあってストレスにつながってしまうので早めの対処が必要です。
野菜不足になるとビタミンやミネラルが不足することで、脂質や糖質などの代謝が落ちてしまいます。その結果としてニキビや肌荒れ、シミなどの老化現象をも引き起こすことにもなります。
思春期にはさらにホルモン分泌が活発になることで皮脂分泌が増えてくるため、ニキビや肌荒れが悪化することも多いです。
また、先ほど紹介した食物繊維不足による便秘からも、腸内に毒素を溜めこむことで、肌荒れを起こす場合もあります。
野菜不足は肥満も引き起こします。これは大人もこどもも同じメカニズムです。特にこどもの場合には野菜が嫌いだと、黄色いラインの文章が入ります単純にお肉やお米などの主食系のものを多く食べてしまっていることで太ってしまう可能性が高くなっています。
それ以外では野菜を食べないことでビタミンやミネラルが不足して代謝が落ちて、肥満につながることもあります。こどもの頃の食生活はそのまま大人になってからの食生活にダイレクトに影響するのでしっかりとしたバランスのよい食生活を目指しましょう。
ここであげた症状の中で一番気になるのが栄養失調です。栄養失調は食事をお腹いっぱい食べていてもなる可能性があります。体に必要な栄養を摂取できていなければ、栄養失調になる可能性があるのです。飽食の時代ともいわれる一方で、栄養が足りていない子供も実は多いのです。
多いケースとしては、お菓子を食べ過ぎて食事の量が少なくなったり、野菜を食べず食べたいものだけ食べているパターンです。お腹は満たせばいいわけではなく、主食や副菜のバランスを考えた食事が大事です。特に、肉類魚類などからは摂取しにくいビタミン、ミネラル、食物繊維を補うためにも野菜は欠かせません。
青汁はこどもでも飲むことはできますが、あまりに低年齢だと消化機能が未発達なので適さない場合があります。
青汁を飲む目安としては、離乳食が終わった1歳前後が妥当な時期と考えられます。心配な人はお医者さんに相談して、そのこどもの成長具合に応じて、飲めるかどうかを聞いてみると良いでしょう。こどもの頃の体の成長は個人差があるので念のため確認しておくと安心です。
また、青汁そのものに年齢制限が書いてある場合もあるのでパッケージの確認も大事です。あとは青汁の摂取量にも気をつけた方が良いです。こどもに限らず、青汁には成分によって1日の摂取量が決まってくるので飲み過ぎには注意しましょう。
ハチミツや黒糖は乳児ボツリヌス症という感染症を起こす可能性があるので、中身の確認と飲ませてよいかどうかの判断は慎重に行いましょう。分からない場合は事前にお医者さん等に確認しておくと安心です。
青汁をこどもに飲ませるには味が重要です。この味を左右するのが、主原料である野菜の種類です。青汁の原材料としてもっとも栄養のあるケールが入っていると少し苦すぎて飲めないかもしれません。おすすめは比較的「えぐみ」の少ない大麦若葉や明日葉を主原料にした青汁です。
青汁は継続して飲むことが大事になってくるのでぜひ飲みやすい味を選んであげましょう。また、それだけではなく安心安全な青汁であるかをチェックするために農薬検査などをしているか、保存料、着色料などは使っていないかの確認も大事です。
無理に甘くするために人工甘味料が入っていないかの確認も必要です。せっかく飲みやすくなっていても人工甘味料が多めに入っていては健康にマイナスになります。また、抹茶味などはカフェインが多くなる可能性があるので摂取量に注意が必要です。カフェインの摂りすぎは寝付きに影響が出る可能性があるため、なるべく入っていないものを選びましょう。
大人はダイエットのためだと思えば、苦い青汁をそのままがんばることができますが、こどもには厳しいです。こどもはまずいもの、苦いものは基本的に苦手意識を持っています。美味しいもの、好きなものを好んで摂取したがる傾向にあるので、好きな味にアレンジしてあげると喜んで飲んでくれますよ。
そこで、こどものために青汁をアレンジして飲みやすくする方法をご紹介します。
もっとも単純でオーソドックスな方法が、ヨーグルトに混ぜる方法です。普段から朝にこどもにヨーグルトを食べさせている家庭ならこれが一番いい方法です。ヨーグルトに混ぜると、こどもが苦手な苦味が打ち消されてまろやかになるので断然食べやすくなります。
ヨーグルトにフルーツなどを一緒に入れて食べているのであればなおさらヘルシーにもなりますし、味消しにもなるのでおすすめです。もともと味をつけている青汁でも大丈夫です。
味重視で飲ませるならばフルーツジュースがおすすめです。青汁の苦さ、青臭さをマスクする力が高いので子供も好んで飲んでくれることが多いようです。バナナなどの強めの味や匂いがするものだと特におすすめです。バナナの優しい甘みによって青臭さを消してくれます。
その他には、甘さを加えたい場合には「はちみつ」がおすすめです。はちみつを加えると優しい甘さとコク、風味も加わるため飲みやすくなります。ただし、先ほども紹介しましたが、はちみつは、乳児ボツリヌス症という危険な感染症を発症させる可能性があるので、年齢を考えた上で(1歳以上)混ぜるようにしましょう。
牛乳をよく飲むこどもには牛乳も良いでしょう。青臭さを消してくれる力があります。ただし、ケールを主成分としているかなり苦い青汁の場合には、完璧に苦味を消すことは難しいので嫌がる可能性はあります。牛乳と混ぜる場合には、青汁の原料は大麦若葉や明日葉などのまろやかなものにしましょう。
まろやかな青汁と混ぜると抹茶風味になるので、子供にも人気の飲ませ方です。牛乳でなく豆乳しても良いでしょう。好きな乳製品と一緒に混ぜておやつに代わりに飲ませてあげましょう。
数多くの青汁が販売さている中で、こども用はごく一部です。その中でも群を抜いて人気なのがこれから紹介する2つの青汁です。こどもに青汁を飲ませる場合に試してみてはいかがでしょうか?
こどもバナナ青汁は、100%国産大麦若葉を中心とした13種類の野菜と6種類のフルーツがたっぷりと含まれており、コップ1杯で必要な栄養素を豊富に摂取できる青汁です。もちろん栄養だけでなく、こどもに人気のバナナ味なので飲みやすい商品です。
さらに子供にも安心の保存料、人工甘味料が一切入っていないこともプラスポイントです。乳酸菌を配合しているので腸内環境も整えてくれるのでお通じ対策にも適しています。ミネラルたっぷりの黒糖が入っているので優しい甘さです。大人用の青汁と比べても遜色ない優れた栄養バランスです。
さらに最近スーパーフードとしても注目されているスピルリナが配合されていることも特徴です。スピルリナは強い生命力をもつ熱帯地方の藻類で、タンパク質の含有量は60〜70%もあり、これを食べていれば栄養十分とも言われています。その他にも牛乳の3倍のカルシウム、高濃度のビタミンB群、鉄分、30種類以上のミネラル、そして豊富な食物繊維によって、こどもの栄養摂取を助けてくれます。
こどもフルーツ青汁は、NHKの人気アニメ「はなかっぱ」とコラボしているほど有名な青汁です。もちろん、それだけでなく中身も問題ありません。
野菜を中心とした40種類の植物発酵成分と骨や歯の形成に必要なカルシウム140mg、2種類の植物性の乳酸菌140億個、ビフィズス菌6億8千万個などを配合。こどもの栄養と腸内環境を整えてくれます。
種類も豊富で「ミックスフルーツ味」には大麦若葉を豊富に入れつつ、貴重なβカロテンやビタミンKを含んでいます。「赤の恵み」には鉄分、ポリフェノール、ビタミンCを豊富に、「黄色の恵み」にはGABA、DHA、PSホスファチジルセリンが豊富に含まれています。
飲みやすさだけを追求しているわけではなく大人が飲んでも十分なほど栄養が満点なので栄養不足のこどもにおすすめです。
いかがでしたでしょうか?野菜不足は子供の将来の健康にも繋がります。子供の健康を守ってあげることは、親の大事な使命の一つともいえます。
今回紹介したように、野菜嫌いの子供や食事が偏りがちな現代の子供には青汁はとても便利な食品です。アレンジ次第ではとても美味しく飲めるので、ぜひお子さまの栄養補助として取り入れてみてください。
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