皆さんは青汁を飲んだことがありますか?
野菜嫌いの人は見た目の緑色があまり好きじゃないかも知れませんが、とても体に良いのは事実です。
「体に良い」けど「美味しくない」というイメージもあり、最初に青汁ができた当時はニオイも苦手な人が多かったですが、最近では子供でも飲めるよう、飲みやすく改善されて販売されています。
そして青汁を飲む人が増えています。
そんな青汁ですが、「野菜を効率よく摂る」という意味では健康維持だけではなく、ダイエットも可能なのでしょうか?
様々な角度から青汁の成分や、ダイエットに関する事を解説していきます。
青汁とはいったい何なのでしょうか。
今や青汁はたくさんの種類がありますが、本来どういった物の事を指すのでしょうか。
一般的に青汁とは、「生の緑黄野菜をしぼった汁」となっています。
基本的には「生」という事がポイントで、多くの野菜に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素は、加熱したものより生の状態の方が高いのです。
その生の特性を最大限に生かし、摂取しやすいように粉末や錠剤、タブレットや飲料などにした物が、現在皆さんが知っている「青汁」です。
野菜嫌いの人でも栄養を摂れるように作られているので、最近では若い世代にも人気です。
後でご紹介しますが、飲むだけではなく他の料理に混ぜるなどして、うまくアレンジもできるので美味しく健康になりましょう。
青汁はいつ頃から飲まれているのでしょうか。
ほとんどの人は、「まずい!もう一杯!」という名台詞が印象的なCMの頃から、青汁を飲むようになったと思っている人が多いのではないでしょうか。
しかし実は青汁の歴史は大変古く、平安時代に書かれた日本最古の医書「医心方(いしんぽう)」に、数種類の生野菜の葉を絞った汁の記載があり、これが青汁の起源だと言われており、なんと1000年以上の歴史がある事が分かっています。
その後、戦中戦後の食糧難によっておこる栄養不足を補うために摂取したのがきっかけとなり、人々に普及しました。
当たり前のように苦くてまずかった青汁は、現代では飲みやすく改良され様々なメーカーから市販されています。
緑黄野菜が原料の青汁ですが、圧倒的に栄養価値の高いケールや大麦若葉、明日葉などが、原料になっている事が多くポピュラーになっています。
今や健康食品として代表的とも言える青汁は、健康維持や栄養補給として確立されていたから、1000年という長い歴史が作られたのではないでしょうか。
健康目的で飲んでいる人が多い青汁ですが、ダイエットはできるのでしょうか。
青汁の成分は、野菜中心ですので食物繊維やビタミンなどの栄養が豊富に含まれています。
一般的にダイエットと言えば、野菜中心の食生活になりますが、元々野菜の成分が含まれている青汁は、とてもヘルシーで健康的な食品なのでダイエットに向いていると言えます。
そのためダイエット目的で、青汁を飲んでいる人が多いのも事実です。
ダイエットがしたいと悩んでいる人、特に女性は便秘に悩んでいる人も多く、青汁に含まれる豊富な食物繊維は必要不可欠で、実際にお通じが良くなったという声は多くあります。
また、普段からヘルシーな和食などを食べている人は、加えて青汁を摂ると更に健康的にダイエットができます。
一日の食事のどれかを一食青汁に置き換えたり、食前に一杯飲む事で余計な油分や脂質を、吸収しにくくするのでおススメです。
そしてこの後に詳しく説明しますが、青汁に含まれるものとして、「ケール、大麦若葉、明日葉」が原料として作られている青汁を選んで摂ると、より効果に期待が持てます。
青汁が健康に良い事、ダイエットにもおススメだという事をお話しましたが、その成分はどのようなものなのでしょうか。
先ほどお話した原料である、ケール、大麦若葉、明日葉など他にも主な青汁成分と期待できる効果をご紹介します。
原料 | 成分 | 期待できる効果 |
---|---|---|
ケール | β-カロテン、食物繊維、ビタミンA、C、E,カルシウム、メラトニン、ルテイン、葉酸など | 強い抗酸化作用、老化の予防効果、快眠効果、整腸作用、血糖値の上昇を防ぐ、細胞の酸化防止、目の健康維持、骨の健康維持、便秘対策、アンチエイジング、むくみ解消、貧血対策など |
大麦若葉 | ミネラル、クロロフィル、カルシウム、食物繊維、カテキン、ビタミン、SOD酵素、ナトリウム、グルコン酸など | 活性酸素除去、がん予防、便秘対策、安眠効果、肌や体内の老化防止、生活習慣病の予防・改善、血流改善、動脈硬化予防、眼精疲労改善、ドライアイ予防改善、むくみ改善、冷え性改善、水分代謝アップなど |
明日葉 | ビタミンB2、12、C、E、カルシウム、食物繊維、β-カロテン、ナトリウム、リン、鉄分、カルコン、カリウムなど | 肥満予防、強い抗酸化作用、がん予防、アルツハイマー予防、シミ・そばかす対策、髪の健康維持、視力維持、動脈硬化予防、呼吸器系統を守る、抗菌作用など |
まだまだ書ききれない成分と効果がたくさんあります。
青汁の代表的な3種類の野菜だけでも、これほどの栄養素が含まれていて、細かく解析すれば更にたくさんの栄養素があります。
ダイエットの味方である野菜ですが、実際に大人一人が一日に必要な摂取量は350gと言われています。
数字で見ると大した量ではないかも知れませんが、実際に野菜サラダを350g摂取しようとすると、結構な量になります。
しかも毎日となると飽きてしまい、逆に嫌いになってしまうかもしれません。
一度嫌になると体には良いと分かっていても、口にする事が難しくなってしまう人も多く、それでは意味がありません。
今は青汁の種類も増え、これらの成分に更に果物がたくさん配合されているものも販売されているので、もっと様々な効果が期待できます。
健康食品である青汁には、ダイエットに必要な要素は含まれているのでしょうか。
ケール、大麦若葉、明日葉の3大青汁要素に含まれる成分の効能で、検証してみましょう。
便秘解消 | 食物繊維が豊富なため、腸内環境を整えお腹をスッキリさせます。 |
---|---|
デトックス効果 | 体の老廃物やむくみをとる作用があり、新陳代謝を活発にします。 |
冷え性改善 | 代謝を促し血行促進する成分が体を温め、冷え性を改善します。 |
むくみ改善 | カリウムが体内に溜まった余分な水分や塩分の排出を促してくれます。 |
新陳代謝アップ | ビタミン類が豊富なので、新陳代謝を活発にしてくれます。 |
脂肪燃焼 | 明日葉のカルコンが脂肪細胞に直接作用して、脂肪燃焼を助けてくれます。 |
ダイエットは新陳代謝を活発にする事で脂肪を燃焼し、体の内側から余計な水分や老廃物を排出しながら、徐々にキレイになっていきます。
これらの他にも、美肌効果やアンチエイジング、口臭や体臭の改善、デトックスなど様々な効果が期待できます。
青汁はダイエットの期待もでき、健康維持や様々な病気の予防にも役立つ万能な食品と言えます。
〇特に運動もせず、食事もいつもと変わらずに食べていますが、食事前に青汁を飲み始めてから、お通じが良くなり2kg痩せました!自分でもびっくりです!これから運動も少しプラスしていこうと思います!
〇元々健康のために飲み始めましたが、気がついたら慢性的なむくみがいつの間にか取れ、ダイエットになっていました!お腹の調子も良くなり、ぽっこりと出ていたものがなくなりました。青汁の効果に正直驚いていますが、これからも飲み続けようと思います。
〇肌荒れがひどく、ニキビや吹き出物があったのが減ってきました。何より便秘が解消されたのが肌にも良かったのかなと思っています。豆乳で割って飲んでいますが飲みやすく美味しいので、続けられます!
このように青汁は、健康のためだけではなくダイエットやデトックスにも、効果を実感できる食品です。
青汁でダイエットをするうえで、効率を良くする方法はあるのでしょうか。
基本的な青汁ダイエットの方法は、一日一杯の青汁を自分の好きな時間に飲むだけです。
薬ではないので、特に「いつ」という決まりはありません。
ただ、効率的というと「食前」がより良いでしょう。
モデルさんが食事を摂る時に、野菜から食べると言いますがまさにその原理です。
青汁(野菜)から先に摂る事で、食事の油分や脂質を吸収しにくくなるため、太りにくくなります。
まずは「体を太りにくくする」という構造を作り、そこから徐々に有用成分が体内から様々な変化を起こしてくれるので、ダイエットや健康への効果が期待できます。
特に女性には、「美肌効果」や「アンチエイジング効果」などの嬉しい効果も期待できます。
また、水で割って飲むのが一般的ですが、豆乳やヨーグルトに変える事で、便秘解消やデトックスになり女性には嬉しい効果が期待できます。
一般的な青汁の飲み方は水に溶かして、一日の目安量で飲みます。
青汁も種類が豊富になってきているので、正直どれを飲んだらいいのかわからないという人も多くいると思いますが、「目的は何か」「飲みやすさ」など、自分の好みに合わせて選んだ方が長く続けられますし、それに合った効果も期待できるでしょう。
より「健康的な目的」で選ぶ場合は、これまでご紹介した「ケール、大麦若葉、明日葉」入りの青汁を選ぶ事をおススメします。
これら3つの植物に含まれる栄養素は、私たちの健康にとても有用な成分が多いためです。
特にケールは、「野菜の王様」とも呼ばれているほどの栄養素を蓄えており、健康志向や病気を予防したい人などには是非飲んでもらいたいです。
ただ、ワーファリンという薬を服用している人は注意が必要です。
青汁に含まれるビタミンKで、血栓を溶かすワーファリンの効果が弱まってしまいますので止めましょう。
また、青汁の成分に頼り過ぎないようにしましょう。
野菜不足を補うからといって、全く野菜を食べなくてもいい、という事ではありません。
食事は私たち人間が生きるためには、「食べる」という事が大前提で基本です。
飲み方をしっかり守って健康的な食生活をしましょう。
青汁は基本的には水で割って飲むとお話しましたが、やっぱり独特の苦みやニオイが気になるという人も多くいます。
そういった場合は、自己流にアレンジして美味しく摂取してみましょう。
青汁を水以外でアレンジするには、次のようなものが挙げられます。
〇お湯(あまり熱いと青汁の成分が破壊される可能性があるので人肌程度の温度)
〇牛乳
〇豆乳
〇フルーツジュース(相性が良いのは、グレープフルーツ、オレンジ)
〇飲むヨーグルト
〇グリーンスムージー
豆乳や牛乳などは苦手な人も多くいるので、フルーツジュースなどが飲みやすいでしょう。
グリーンスムージーは、果物に青汁と水だけでも十分美味しくなりますので、朝の時間がない時の栄養補給に最適と言えます。
飲むヨーグルトはとても美味しく飲みやすいのですが、乳酸菌が豊富なので青汁の食物繊維と加わり下痢にならないように、摂取量に注意しましょう。
近年、健康志向の人が増え、様々なサプリメントや健康食品を摂っている人が多くいます。
その中でも青汁は、比較的に安く手に入れられて、昔に比べれば味もニオイも改善され、子供からご年配の方まで愛用者が増えました。
栄養価が高く、ダイエットや病気予防にも効果が期待できるので、長く続けている人が多いのも事実です。
ドラッグストアやスーパーで買えるものから、通販でしか買えない商品も多数あり、どれを選んでいいのかわからない人も多くいますが、基本的には自分が「飲みたい」と思ったものでいいと思います。
明確な目的(ダイエットや便秘改善など)があるなら、目的に適した成分が含まれた青汁を飲む事です。
特に通販でしか購入できない青汁は、きちんと口コミや商品説明を読んでからにしましょう。
そして、青汁や多くの健康食品と言われる商品は、即効性は期待できないので長い目で見る事が必要です。
即効性を求め、ダイエットだからと青汁だけ飲んで食事を摂らないような事は、絶対にしないでください。
きちんと食事を摂り、適度な運動をして青汁を一日一杯飲む、という健康的な日常生活をして初めて結果がついてくる事です。
青汁で美味しくキレイにダイエットしましょう。
/公開日:2018年11月7日